夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

年金生活の我が家、耐久商品と称される品は・・。

2009-11-18 21:14:58 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の6年生で、
齢ばかり重ねた65歳の拙(つたな)い身である。

築後32年が過ぎようとしている古びた一軒屋に住み、
百坪足らずの敷地で、小庭にある雑木の多い樹木、草花の四季折々の移ろいを眺め、
子供に恵まれなかった私達夫婦は2人だけで過ごしている。

我家は自動車を所有することなく、私の定年後の免許書の更新を見送ったので、
自動車に関しては家内はトヨペットが自動車のトヨタのメーカーのことさえ知らない。
このような状況なので、私達夫婦は昨今のガソリンの価格も知らないでいる。
その上、携帯電話に関しては使えないので保有していないので、
社会からの時流から取り残されている、と時折思いながら苦笑している・・。

家内は中学生の頃から茶事を学んでいたので、
私は一軒屋を建てた時、気負って茶室も付け足したりした。

私は民間会社の中小業に35年ばかり勤めたサラリーマンであったので、
程々の年収の中、住宅に関してのローンは重く家計を占めたのである。

このように状況であったので、
スーパー・マーケットさえも、ディスカント風の低価格店から高級店まで、
その時に応じて利用してきた。

私は大学を中退し、映画・文学青年の真似事をした時期もあったので、
小説、随筆、歴史書、現代史など本は5000冊前後、
ビデオ・DVDの映画作品は1000本前後あり、
勤めた会社がレコード会社の影響でカセット、CD、DVDも3000枚前後あり、
少し多いかな、と思ったりしている。

日常の私は、買物と散策をする以外は、殆ど読書をすることが多く、
ときには居間で映画を鑑賞したり、音楽を聴いたりしている。
そして日々感じたりしていることを心の発露として、文章に綴り、
このサイト等にほぼ毎日投稿している。

そして、ときたま庭の手入れをしたり、
家内との共通趣味の国内旅行で、四季折々各地を訪れたりしている。


我家の生計は原則として、年金を頂いた範囲で生活を営んでおり、
冠婚葬祭、思いがけない出来事、そして国内旅行に関しては、
程々の貯金を取り崩して過ごしているのである。


このような年金生活を過ごしているが、家庭の耐久商品については、
私達が結婚してまもない時、テレビ、洗濯機、冷蔵庫などは半永久商品ね、
と何かの折に家内が私に云った時、
私は驚きながら、この先のことを思うと、ため息をついたのである。

先程、夕食が終わり、家内は居間の17畳でテレビ番組をコーヒーを飲みながら視聴しているが、
10年数年前に購入した32インチのワイド型で商品である。
そして、2階の寝室の6畳には21インチを7年前頃に購入したものである。

10年数前、テレビ、ビデオテープ・レコーダーを新たに新調した時、
『貴方の満足するのに・・選んだら・・』
と家内は快諾してくれたので、この当時としては満足のいく製品であった。

家内は日頃から、電気関連の製品で耐久商品は半永久商品、と確信しているので、
洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、クーラー、ガス・ファンヒーターの買い替えの時は、
だいぶためらっている。
『日常生活に欠かせない物だから・・寿命だよ・・』
と私は笑いながら家内に云ったりして、買い換えてきた。

そして、これらの商品は、家内が常日頃使うので、私はあるメーカーを指定し、
製品選定は家内にまかせている。

音響、映像に関しては、家計のバランスを崩さない程度に、私の独断で選定してきた。

映画、ドキュメンタリーが好きな私は、BS放送、そしてWOWOWに加入し、
以前保有していたビデオテープに加え、録画した映画作品が増えて、
ビデオケース棚が2本を越えて、今は3ケースとなっている。

この間、DVDレコーダも購入し、DVDソフトも定年退職前に、
定年退職後の楽しみとして、積極的に購入した。

こうした中で一番の問題は、パソコンに関してである。
私はレコード会社の情報畑を1971年~1992年まで、ほぼ20年ばかり勤めたので、
汎用、オフィスなどのコンピュータに関しては専業であり、ある程度は詳しかったのである。
1980年代の初めの頃に、NECがパソコンを発売された折、私は興味を示して購入したのであるが、
本体のほかにプリンター、フロッピー・ディスク、漢字対応させるロムなど一式を揃えると、
この当時の私の年収の20%前後であり、あの当時はパソコン本体にしても高価な品であったのである。

この当時も住宅ローン、親戚が多少は多く何かと冠婚葬祭費の出入りが多く、
我が家の貯蓄率を低下したので、
私はこのパソコンの購入時に大いに家内に感謝したのであった。

その後のワー・プロ旋風の時は2台買い換えた後、
1998年にノート・パソコンを購入したり、
定年退職の三年前の2001年にディスクトップ・パソコンに買い換えて、
机,脇机、椅子も新調して、定年後の生活に備えたのである。
そして、家内は私の定年後のパソコン環境は、半永久商品ね、と家内に呟(つぶや)いていたのである。

しかし、定年退職後の2年後に肝要のディスクトップ・パソコンが壊れ、
やむえず買い改めたのが今使用しているパソコンなのである。

最近、OSの『ウィンドウズ 7』発売のニュースを見たりすると、
確かに進化をしているが、パソコンも洗濯機などと同様に半永久商品と思っている家内には、
私はためらい独り苦笑しているのである。


そして、薄型テレビであるが、私はここ数年に及び新聞の折込の広告を見たりしているが、
貯金を崩して、心が揺れ動いた薄型テレビの40万円前後の製品を購入することを秘かに思ったりしているが、
ソフトの中味が最優先としている私は、現在のテレビより大きな画面でも果たしてと思ったりし、
決断がつかず中々家内には切り出せないでいる。

しかしながら2010年の地上波のデジタル化の問題もあるが、
旅行先の観光ホテルのロビーとか空港の待合室などにあるプラズマ・テレビの大型画面を観て、
『XXちゃん・・最近のプラズマも綺麗になったよね・・』
と私は家内に云ったりしている。


このように年金生活を過ごしていると、
特に耐久商品と称される品の購入には、気弱になり、
私は、吾唯足知、と心の中で呟(つぶや)きながら、苦笑しているのである・・。



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私なりの理想の睡眠時間は・・。

2009-11-18 10:52:13 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活6年生の65歳の身であるが、
昨夜、10時過ぎに布団にもぐり、いつものように本を読み、寝付いたのは12時頃と思われたが、
目覚めたのは7時半過ぎであった。

『意気を抜いて眠ったら・・この時間になってしまったょ・・』
と私はいつもの日の出の起床時間から大幅に寝坊したので、
照れ笑いをしながら、家内に云ったりしていた。

しばらくした後、私は主庭のテラスに下り立ち、
晩秋の情景になった雑木を眺め、煙草を喫ながら、ぼんやりと私の過ぎ去った日々の睡眠のことを思い返したりした・・。


東京オリンピックが開催された頃、私は映画青年の真似事をしていて、
小林正樹・監督の『人間の條件(全六部作)』は9時間半の大作であり、
池袋にあった人世座という映画館で、この当時に確か土曜日の夜にオールナイトで上映されたりしていた。
私は見逃した作品であったので、一週間ごとに二回ばかり観賞したので、
徹夜明けの池袋の朝、小林正樹監督の執念は凄かった、感動しながら駅に向ったりした。

その後の私は民間会社に中途入社し、あるレコード会社の情報畑に20年ぐらい職務としていた。
システムの改定に伴い、開発・運用などに携わる業務であったので、
徹夜などは少なくとも百日ぐらいはしたと思う。

会社の勤務時間は朝の9時半に始業し、夜の6時が終業となっていたが、
システムの改定後の半年過ぎれば部分改定などがあり、定例時間内で退社できたのは、
殆どなかったのである。
徹夜となれば、朝の9時半に始業時に出社し、夜を徹して、翌日の昼下がりに退社していたので、
30時間ぐらいの勤務となり、若さと気力で業務に従事できたが、
さすが40代の半(なか)ばとなった頃は、
『中年のおじさんに・・体力テストは勘弁してほしい・・』
と非常階段の踊り場で六本木の朝焼けの前の情景を眺め、
煙草を喫いながら呟(つぶや)いたりしていた。

このように新婚の特別休暇、夏季休暇、年末年始も会社の規定通りの期間に休めたことはなく、
いつも数日は欠けたが、システムの安定した間に代休が取得できた時は、
家内と小旅行をしたりしていた。

その後、経理畑、営業畑に異動した時、初めて規定の業務時間が大半となり、
ときおり夜の9時過ぎとなったりした。

そして55歳の直前に出向となり、少し遠い物流会社に勤務し、
朝は4時45分に起床して、帰宅は早くても夜の9時以降であったので、
当然として睡眠時間は削り、日曜日の午後に昼寝をして何とか保っていた。

このような私のサラリーマンの35年を振り返ると、数多くの方と同様に多忙で合ったので、
睡眠時間を削り勤務していたことが圧倒的に多かったのである。

私の現役時代としては、朝9時半に出社し、退社が夜の7時前後で、
帰宅するのは8時前後が理想であったが、夢の中の出来事が多かったのである。


定年退職して年金生活に入った時は、夜の10時に布団にもぐり本を読みながら寝つき、
起床は日の出と共に起きだし、昼下がりのひとときに昼寝をするのが理想であるが、
5年間過ぎた今、週一度ぐらいは体験し、天上の神々からの何よりの贈り物として、甘受している。

ときおり私は睡眠に関して妄想することがある。
睡眠時間の代わりに何かの錠剤を飲めば、あたかも充分に睡眠したかの状態を考案された人は、
ノーベル賞は確実に受賞されると思ったりする。

しかし、夜のひととき、布団の中にもぐり、ほっとひと息つき、安らぎを得ながら寝付く、
そして目覚めた時、ぼんやりとぬくもりの感触を味わえるひととき、
こればかりは何事にも変えがたいのである。

尚、ナポレオンが睡眠時間は3時間であれば充分、と伝説があるが、
多くのヨーロッパはもとより周辺の人々への虚勢と思い、
私はきっと秘かに昼寝をしていた、と確信を深めたりしている。



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