高校生の百合は、進路をめぐって母親とケンカになり、家を飛び出して近所の防空壕跡で一夜を過ごす。翌朝百合が目を覚ますと、そこは1945年6月の日本だった。通りがかりの青年・彰(あきら)に助けられ、軍の指定食堂に連れて行かれた百合は、そこで女将のツルや勤労学生の千代、彰と同じ隊の石丸、板倉、寺岡、加藤らと出会う。彰の誠実さや優しさにひかれていく百合だったが、彼は特攻隊員で間もなく命懸けで出撃する運命にあった。
佐久間彰ほか、この映画に登場する兵隊は特攻に志願した兵隊という事になっている。一番年上の寺岡は前年の秋に生まれた娘と会ってないと言っていた。30歳くらいの役だった。脱走する板倉は田舎に許嫁がいるという設定だ。愛する人がいるのになぜ特攻に志願したのか?当時の兵隊全員が志願したわけではないだろう。
ユリだけが咲く丘?というか場所が出てくるが、ユリ畑?そんな場所あるのだろうか?
空襲を受けた町が焼けるわけだが、その当時その家々の人々はどうしたんだろう?避難所とかあったのだろうか?
母親が空襲で火だるまになって亡くなってしまった少年が出てきたが、どうやって生きていくのだろうか?
あっさりとさらっと物語が流れていくのだが、出撃の前日とか兵隊達はもっと激しく動揺したりするのではないのかな?
靖国神社の遊就館にはたくさんの戦没者の写真が展示されている。◯◯◯万人が亡くなったというけれど、その一人ひとりに様々な人生があり、家族や恋人がいたのだなあ、と思った。