Y男の日誌

映画を見た、本を読んだ、どこに行った、何か考えたなどなどのY男の行動記録。政治の話題も。暇な時にしかアップロードしない。

無料タクシー

2018-08-24 10:41:11 | 仕事
M市内から通勤している部下がいる。数か月前に転勤してきたのだ。彼は電車通勤なのだが帰りは僕の車に乗せてM駅まで送ってあげていた。彼はそこから更に電車に乗って、更にバスに乗るか歩くかして家に着くらしい。

地方出身で大学入学時に首都圏に出て来て、就職してからM市内に住み始めた。最寄り駅からもそんなに近くない場所に住んでいるのだ。安い部屋を探したらその場所になったと言うが、車も持ってないのにとても不便な場所に住んでいるのだ。

彼が営業所から電車で帰ろうとすると営業所の最寄り駅まで行って、一度乗り換えてM駅まで来て、また乗り換えてとなる。

遠路大変だろうからと同情していたのだが、車に乗せてあげてもスマートフォンをいじり話もしない。時計をよく見て時間をよく気にしている。普通は上司に車で送ってもらうとしたら恐縮するし、車という密室の空間で少しでも楽しくなるように話をしようとするものなのではないか?駅に着くとありがとうございましたくらいは言うが、心から出たお礼ではなく口先だけの声という感じなのだ。

こういう感じなので、なんだかタクシーの運転手のように思われている様な気がして気分が悪かった。それも無料の。

この部下は二年浪人しているが、入社三年目。27歳。特に仕事で目立つ様な存在ではない。営業所の中で僕と朝会った時は挨拶をするが、その後仕事中顔を合わせても何も話さない。

早い時間に帰れるのに最後まで残っていて、僕と一緒になるようにしている。彼にとっ ては駅まで歩いて電車で帰るより、無料タクシーに乗る方が楽チンだらかだろう。僕が遅くまで残って仕事をしようとすると、まだ終わらないんですか?まだ帰れないんですか?と言ってくる。どうにかして僕の車で帰れる可能性を探ろうとする。

そのくせ自分に用事があると、電車で帰って良いですか?と聞いてくる。まるで僕が彼と一緒に帰りたくて仕方がないくらいに思っているのだ。いつも電車で帰ればよいのだ。交通費もらってるのだから。一度も僕が彼と一緒に帰りたいと思った事は無いのだから。僕は何の用事も無いのにわざわざM駅まで行っているのだ。僕はM市に住んでるがM駅のすぐ近くに住んでるわけではないのだ。

彼の直属上司にこの状況について話したら呆れてくれた。まともな人間なのだ。いつも頼るのは迷惑という感覚があるのだ。
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