Y男の日誌

映画を見た、本を読んだ、どこに行った、何か考えたなどなどのY男の行動記録。政治の話題も。暇な時にしかアップロードしない。

『バートン・フィンク』 (1991年)

2012-05-25 19:56:58 | 映画,DVD,ビデオ



コーエン兄弟の映画。ここで取り上げたからと言って俺が面白いと思っている映画というわけではない。

時代は1920~30年くらいか?
主人公バートン・フィンクはNYで演劇の脚本を書いていたが、ハリウッドで映画の脚本を書くことになってホテルに単身で長期滞在をしている。
ふとした事でバートンは隣のチャーリーと頻繁に言葉を交わすようになり信頼を寄せる様になる。隣の部屋のチャーリー・メドウズは保険を扱っているとの事だ。

いろいろ略

バートンはある女性をホテルに呼んで、...最終的にはベッドをともにする。朝バートンが目覚めると彼女は殺されていた。バートンは動転してチャーリーに相談する。チャーリーは死体を片づけてくれる。バートンは警察に届けず、今まで通りに生活する。チャーリーはNYに行くため数日間ホテルから離れる。バートンはチャーリーにNYの実家の住所を教える。チャーリーは大事なものが入っている箱をバートンに預けていく。バートンの脚本の仕事は全く進まない。

いろいろ略

刑事がホテルに現れてチャーリーが殺人鬼である事をバートンに伝える。
バートンの脚本が急に進み始め完成する。
再度刑事がホテルに現れる。バートンの部屋に入りベッド上の大量の出血の跡を見つける。チャーリーが戻ってきて刑事を二人とも銃殺する。ホテルの中に炎が出て床や壁が燃え始める。
バートンは最高傑作を書いたつもりだったが、映画会社の社長からは酷評される。

浜辺でホテルの部屋にあった絵のような女性と出会い話しかける。  The End

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ホテルの中は非常に暑くて湿気もあり、壁紙がはがれおちてくる。何かの跡が壁についたままになっている。蚊が良く飛んでいる。従業員は愛想良くなくて不気味。チャーリーは殺人鬼という事だが、そういう風には見えない。信頼出来そうに見える。そのギャップを作り出そうとしているのだと思う。主演と言っても良いぐらい登場する。
全体を不気味な印象になるように作っている。はっきりしない事が放置されたまま。観客に丸投げ。例えば、各部屋にかぎがないのか?自分が潔白ならなぜ警察に言わないのか?チャーリーは死体をどこに持って行ったのか?預かった箱の中身は何なのか?チャーリーはバートンの実家に行ったようだが、両親やおじの安否は?火は本物の火なのか?現実なのか夢なのか?

時代考証はしているのだろう。ホテルの廊下に脱いだくつが並んでいるのが面白かった。回収してくつを磨いていたのだろう。長期滞在だと部屋の清掃はしないのだろうか?

俺の評価は★★くらいかな?五段階評価で。役者がブ男ばっかり。なぞを客に預け過ぎ。楽しさ、恐さが中途半端。他人の評価をみると最高傑作だという人もいたけど、そういう人は俺には無い、映画を見る目を持っているのでしょう?
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