山の奥の細道から

今日からブログを始めました。 山野草が好きでこんなタイトルをつけました。

護る(一人をたのしんで、、、、)

2021-03-16 14:25:41 | 旅行

弥生に半ばのある日私達は誘いあってお食事会に出かけました

自粛以来で楽しく過ごしました

このまま解散は勿体ないと思ってkさんのお家にお借りしました

立派な総二階の家の前に立つkさんはもともと細身ですのでなおほっそりと見えました

同じ時植えられたものと思われます

古木の「しだれ紅梅」と「しだれ白梅」です

折から吹いてきました春一番の風に目の前で花バラを散らすさまは

圧巻で美しくもありますが一抹の寂しさも感じました

この二本の梅の古木はkさんが嫁いできてまだ若くて未熟な時も

そしてだんだんとこの家にになじんできたときも見守っていたでしょう

子供が生まれて家族が増えた時、又その成長や

喜びを見つめてきたはずです

「さんしゅう」の花が満開でした

この花の大きさや色合いは我が家ではとてもかないません

土壌と気候の差です

 

古木のわきでヒッソリト控えめに咲いています「ゆきわりそう」 です

大きな古民家のような家に一人で住んでいるkさんに似て

むねが詰まる思いです    そして、、、、「ここに」

 

と言われてみればすでに「しゅんらん」が開花していました

花好きなkさんが植えたのでしょう

これもまた我が家とは標高差の違いでしょ

珍しい「しろたんぽぽ」 です

長男さんが高校生の時に

頂いてきたとのことです

kさんはしっかりと守ってきました

長男さんはもう立派に育って都会で頑張っておられるのです

この家は長男さんにとっても決して忘れることはない

原点のはずです

 

玄関脇に有ります竜?のような置物はそのままkさんの家の

矍鑠としたご両親のようにみえます

長生きをされたご両親を送って間もなく

彼女は夫を失いました

体の不自由な彼女をいつも優しく見守っていたでしょうに、、、、、

 

それからの彼女の頑張りは大変なものです

大きな家と。土地を護っておいかなけばなりません

帰り際に私はkさんにそっと言いました

「これからは一人を楽しんで、、、」と

ある日新聞広告で

あの清純な夏目雅子さんを失った

伊集院静さんが

一人になって初めのうちはは寂しかったけれど

慣れれば一人も悪くはないという

本を出されたのです

この本がたくさん読まれるには

きっと思わぬことで伴侶を亡くされた方が

そして苦しんでおられる方が多いのでしょう

折から春の彼岸の入り

ご先祖様もっと許して下さるはず

と大きな家の前に佇む彼女に見送られながら帰路に就きました

 

 

 

コメント (2)
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