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社会保険労務士としての日々の業務を行う中で、考えたこと、感じたこと、伝えたいことを綴る代表コラム。

人口減少問題について

2022-06-06 00:00:26 | 雑感

4月の中旬に総務省が、昨年10月1日現在の総人口(外国人を含む)が前年比64万4000人減ということで1億2550万2000人となったと発表しました。東京都の人口も26年ぶりにマイナスとなったそうです。東京都の人口が減ったのはテレワークが当たり前になり、地方への転出が増えたのも一因と言われていますし、コロナのため外国人の入国がなかったということも要因のようです。

また大きな要因は死亡数が出生数を上回っており、60万9000人が自然減とのことです。最近「日本はいずれ消滅する」とイーロン・マスク氏がTwitterで予言したという話もありましたが、当の日本人の中ではあまりその話が出ることもなく危機感もないような気がしています。しかし、この期に及んでは日本人は真剣に人口減少について考える必要があると思っています。いつぞや若い世代が「別に人口が増える必要はなく、減少してよい。先進国である必要もないし」ということを話しているのを聴きましたが、それは今のような豊かな生活ができるうえでの人口減少のイメージではないかと思います。

人口減少によってどのような国の形になるかというと、まず労働力の減少や国内消費が小さくなり国の経済が縮み、海外からの投資先としての魅力もなくなり、全てにおいて今の豊かな日本のイメージから変化していき貧しい国になってしまうと思うのです。年金制度は今後どのように仕組みを変えていくかにもよりますが、今の世代間扶養の仕組みであれば支え手が減少し、当然保険料負担は増え、しかし年金受給額は減少、ということになる可能性が高いと思います。高度経済成長期の活気を知っている私としてはそのようなイメージの日本を思うと暗澹とした、残念な気持ちになります。

年金にかかる第3号被保険者の制度は、これまで女性の就労を制限するため廃止が良いのではないか、と考えてきましたが、男女限らず第3号被保険者の制度を活用し、子育て期はもっと思い切って男性も女性も「数年単位の育児休業」を選択できるようにすることも良いのではないかと最近は考えてみたりしています。自分自身は子育て期10年専業主婦だったことを考えると、今となってはひどく昔の話であり変化のスピードがあまりに早い今と比較することはできないとも考えますが、社会復帰後はしばらくの間は要領がとにかく悪く作業も遅く焦る等はありましたが、すぐに仕事に慣れていったと思います。むしろ仕事ができる嬉しさが大きく、また考え方も安定して仕事に大きく良い影響が表れたように思います。小さな子がいる日々はなかなか仕事のことだけを考えることができないですし、育児だけでなく家事のことも気にしながら良い仕事をするにはそれなりの覚悟も必要です。しかし、家庭全般をしっかりマネジメントしてくれる役割の配偶者がいるのであれば、仕事への集中度はだいぶ違うような気がします。1年、1年半と刻むのではなく、赤ちゃんから小学校に入学するまでの期間、思い切って父母で少なくとも数年交代で役割分担をできるという選択肢があっても良いように思います。

ちょうどSDGsの話をセミナーの中でして欲しいというご依頼を受けたので、少し念頭に置いて人口減少問題と関連させて考えてみたいと思っています。SDGsの17の目標の中で、特に社労士にも関連のある「8 働きがいも経済成長も」の中で考えてみたいと思います。

【持続可能な開発目標】8 働きがいも経済成長も
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセントワーク)を促進する。

週末は、1月に息子のところに生まれた赤ちゃんを、高齢の母に見せに行くことができました。父が50代半ばで亡くなったため、私は自分の子供を父に見せることがギリギリできなかったのですが、母はその後長生きをしてくれたのでひ孫をみせることができました。これで少しは親孝行ができたかなと思っています。

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