OURSブログ

社会保険労務士としての日々の業務を行う中で、考えたこと、感じたこと、伝えたいことを綴る代表コラム。

1日の中で勤務と勤務の間が空く場合

2024-05-26 22:29:21 | 労働基準法

労働時間における1日の考え方は、昭和63年1月1日基発1号に示されている通り「午前0時から午後12時までのいわゆる暦日をいうものであり、継続勤務が2暦日にわたる場合には、たとえ暦日を異にする場合でも1勤務として取り扱い、当該勤務は始業時刻の属する日の労働として、当該日の「1日」の労働とする。」とされています。

また翌日の勤務はどこで2日目になるかというと翌日の始業時刻までとされています。こちらについては昭和28年3月20日基発138号に示されています。「午前8時から午後5時迄を所定労働時間としている場合の法37条の時間外の労働時間計算に当っては1日の労働時間を通算し8時間を超えた分の時間による。但し、この場合その労働が継続して翌日まで及んだ場合には、翌日の所定労働時間の始業時刻迄の分は前日の超過勤務時間として取扱われる。」としています。

この通達では、午前8時から午後5時までの勤務を終了し帰宅している労働者を業務上の不測の事態が発生したため午後9時より午前1時まで勤務させた場合という1日の勤務と勤務の間が空く場合どのように計算するかを問うています。

答えとしては上記の通達が「翌日の所定労働時間の始業時刻迄の分は前日の超過勤務時間として取扱われる」としているため翌日の始業時刻までの労働時間を通算することになり、その日は8時間+4時間の通算12時間労働したものとなります。また「午後9時から午前1時迄の労働については時間外割増賃金を、又午後10時より午前1時迄の労働については深夜割増賃金を支払わねばならない。」としています。

要するに同じ1日の中で昼間の労働と時間的に間が空き同日の夜間から翌日にまたがる勤務をどのように計算するかというと、例え勤務と勤務に間が空いたとしてもやはり始業時刻の属する日の労働として通算することになるということです。さらに例えばこの勤務が翌日の始業時刻を超える場合は翌日の始業時刻までが区切りとなり、その区切りから翌日の労働となるということになります。

上川大臣の問題発言と言われている静岡県知事選挙の応援演説ですが、問題発言とされることに非常に違和感を感じています。盛んに「うまずして何が女性」と取り上げられていますが、内容としては「県知事は大きな大きな命を預かる仕事であります。その意味で今、一歩を踏み出していただいた、この方(男性候補者)を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」ということで「子どもを産むうまないの話」ではないものを問題発言として取り上げるとは、揚げ足取りとしか思えないのです。またこれに対して首相が「誤解を招く表現は避けるべきだ」と発言の趣旨についての説明もなく、まったく発言の曲解を指摘する姿勢をみせなかったのもとても残念です。