OURSブログ

社会保険労務士としての日々の業務を行う中で、考えたこと、感じたこと、伝えたいことを綴る代表コラム。

労働生産性の向上について

2019-09-01 21:21:11 | セミナー
秋に待っているセミナーは「働き方改革」の中でも生産性向上についてや、同一労働同一賃金にからむ職務分析などかなり難しいテーマが宿題になっています。そろそろレジュメの準備をしなければならないのですが頭の中の蓄積が足りない状況です。これからいろいろな材料を仕込んでいかなければなりません。
 
あれこれみていたところ、『中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドライン(経済産業省、平成27年)』に以下のように書かれていました。
 
「人口減少社会の下で人手不足が顕在化する中、良い人材を確保し、スキルを身 につけて定着してもらうためには、相応の賃金とやりがいある職場が必要です。つまり、 売上げをしっかり確保し、賃金も利益も確保する経営を目指す必要があります。 このためには、従業員 1 人あたり(もしくは時間あたり)の生産性を上げることが必 要です。すなわち、『労働生産性』の向上です。」目指すべき生産性の向上とは、以下の算式を元にして考えます。
  
労働生産性とは「1 人当たりの付加価値額」のことです。 以下のように計算します。 
1人当たり付加価値額
  =営業利益+人件費+減価償却費※/従業員数(又は労働時間数) 
  ※付加価値額  
 
また、生産性を上げるということは、以下のように考えられます。
生産性向上 = 付加価値の向上、革新ビジネスの創出/効率の向上
 
これらの式で示されるポイントは、「付加価値」と「効率」です。労働生産性を向上するためには大きく分けて、2つの方向性が存在します。
 
付加価値の向上・・・提供するサービスの価値を増大させる(売上げ向上) 
効率の向上・・・・・時間や工程の短縮(コスト削減)
 
例えば売上げ向上を目指す場合、「客単価を上げる」、「客数を増やす(新規顧客を 増やす、リピーターを増やす)」、「商品回転率、客席回転率を上げる」といったこと を考えるでしょう。それらを実現するための手法は、以下のように様々です。
●付加価値の向上
(1)新規顧客層への展開 (2)商圏の拡大 (3)独自性・独創性の発揮 (4)ブランド力の強化 (5)顧客満足度の向上 (6)価値や品質の見える化 (7)機能分化・連携 (8)IT 利活用(付加価値向上に繋がる利活用)
●効率の向上
(9)サービス提供プロセスの改善 (10)IT利活用(効率化に繋げるための利活用)
 
この2つの方向性の具体的な事例をお話しできるようにとも考えていますが、どちらにしても「ITの利活用」が一番重要そうな気がしています。
 
とうとう今日から9月に入りました。8月が決算期のOURSにとっては新年度の始まりですが、事務所の雰囲気が良く楽しいこともあり新たな気持ちでスタートが切れそうです。
まだまだ暑い中、昨日は恒例の東京会の野球大会でした。渋谷支部は強豪とも常勝とも言われており流石渋谷さんと言われることも多く、これまで数えきれないくらい優勝しています。私はここ10年以上欠かさず応援に行っています。本当によく皆さんから言われているように強いのか、昨年のようにいきなり1回戦で負けてしまうとそうでもないのかが良くわからないところはありますが、好き勝手にベンチから声をかけて楽しく応援し、お弁当の後にアイスクリームを差し入れすると選手がおいしそうに食べてくれるのが嬉しく、毎年朝早くから出かけていきます。昨日は2試合とも勝利して、今年も優勝を目指して来週末も野球漬けです。そういう楽しみがあるのも幸せということですね。
 
仕事が大好きなので、趣味を聞かれると若干戸惑う私ですが、今後のことも考えてスポーツ観戦は趣味の一つにしようと考え始めています。高校野球など予選会から見ていたこともありますし、テニスであれば昔読んだ村上龍さんの「テニスボーイ・アラウンド・ザワールド」というメジャー・トーナメントを追いかけた本がとても面白く、海外で行われる試合など見に行きたいなあと思っていたことをいよいよ実現してみたいなどと考えています。