Trapped in me.

韓国漫画「Cheese in the trap」の解釈ブログです。
*ネタバレ含みます&二次使用と転載禁止*

彼との対話(1)ー静観ー

2016-01-26 01:00:00 | 雪3年4部(彼との対話~健太との対決)
「はぁ?オレのこと待ってたって?」



叔父のカフェから、ピアノが置いてある倉庫へと移動した雪と亮。

亮は自分のことを待っていたという雪を、訝しげな目付きで見つめる。

「はい。課題しながらですけど」

「んじゃ連絡くらい‥」「電話出ないから‥」「う」



言い返せず、思わず口を噤む亮。

一息吐くと、亮は雪が自分を待っていた理由を早速尋ねた。

「‥で?」



「あ、はい!これ‥」



雪はそう言うと、鞄から一冊の本を取り出し、亮に向かって差し出す。



「えっ?」



思わず目を丸くする亮。身に覚えの無い話だ。

すると雪は、すかさずその本の説明を始めた。

「静香さんに渡して下さい。この前私がコーヒー零して台無しにしちゃった本なんですけど‥」



「佐藤先輩が‥」



佐藤からは「自分の名前は出すな」と言われていたが、雪は正直にそれを伝えた。

佐藤のその細やかな気遣いに触れた亮は、素っ頓狂な声を上げる。

「ほ~お?!」



「おい!マジでか!いやー信じらんねぇ!なんだよクソッ‥!」



亮は雪の手から本を奪うと、大きな声で感情を口に出した。

そんな亮を雪は怪訝な顔で見つめ、そんな雪からの視線で亮は正気に返り、気まずそうに黙り込む‥。

 

「‥‥‥‥」



しんとした静寂が、二人の間に重く漂った。

雪は頭を掻きながら、意味もなく軽く笑う。



気を取り直した雪は恐る恐る、近況について亮に尋ね出した。

「あ‥最近どうですか?ピアノ、頑張ってます?」

「は?お陰さまで熱~心にやっとりますが?」



あ、ハイ‥



他人行儀にそう答える亮との間に、再び沈黙が落ちる。

けれど雪は、諦めはしなかった。



「あのですね‥まだ新しいバイトの人が、入ってないんですよ」

 

黙っている亮に向かって、雪は店についての話を切り出す。

「河村氏が忙しいのも分かってるんですけど‥もしちょっとでも時間が出来るなら‥」



「店の仕事、続けてもらえないですかね‥?」



話を続ける雪の口元を、亮はじっと見つめている。

「あ、勿論ピアノの練習の邪魔にならない範囲でいいですから‥」



「最近父の腰の調子が良くなくて‥店が上手く回らないんです‥」



腰が痛くて店に立てない雪の父、一人で厨房に立つ雪の母、独楽鼠のように動きまわる蓮や雪‥。

亮の脳裏に、苦労を滲ませながら働く赤山家全員の姿が浮かぶーー‥。



しかし亮は次の瞬間、雪に向かって言い放った。

「どうしてオレが?」







素っ気ないその言葉が、だんだんとこの場の空気を変えて行く‥。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<彼との対話(1)ー静観ー>でした。

「静香に渡す為の本を託す」という名目で亮を待っていた雪が、

「家が困ってるから店を続けて欲しい」という理由で亮を呼び戻そうとする‥という回でした。

が、亮さんからは冷たい返事‥。

彼との対話は、まだまだ続きます。


次回は<彼との対話(2)ー悪役ー>です。

☆ご注意☆
コメント欄は、><←これを使った顔文字は化けてしまうor文章が途中で切れてしまうので、
極力使われないようお願いします!

人気ブログランキングに参加しました
人気ブログランキングへ

引き続きキャラ人気投票も行っています~!