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中国:マナーの悪さと文化大革命

2008-05-11 12:45:12 | Weblog
中国の聖火リレーでゴミの山、マナーまでは統制できず
5月10日23時3分配信 読売新聞

【北京=佐伯聡士】中国南部・広東省の地元紙「南方都市報」(電子版)は9日、
同省広州市で7日に北京五輪聖火リレーが行われた際、沿道の草木が踏み倒され、
ゴミが散乱するなど、観衆の悪質な行為があったと伝えた。

 中国国内の聖火リレーは、チベット暴動鎮圧に抗議して妨害行為が相次いだ
海外と異なり、管理された「愛国主義」による祝賀ムード一色の中で
展開されているが、マナーの悪さまでは完全に統制できないようだ。

 同紙によると、観衆の中には、鉄柵を曲げて植え込みに入り、草を踏み倒し、
沿道の木に登る者が相次いだ。リレー終了後は、辺り一面に、
折れた苗木の小枝や、声援を送る際に使った無数の紙製の中国国旗、
ゴミなどが散乱。翌日、わずか100メートルの距離で集めたゴミは
車2台分になった。
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こういったマナーの悪さは、文化大革命の傷跡でもある…
と自分も中国人である学者自らが書いている記事を見たことがある。
そこで、文化大革命をググってみると、まぁ悲惨なものです。

「大躍進」という無理な農業政策を推し進め、餓死者を2000万人以上も出して
実権を失った毛沢東が、人民には残っていたカリスマを利用して
権力奪還を図ったのが「文化大革命」…大雑把にいうとこうなるでしょう。
「大躍進」でも「文化大革命」でも敵対する知識人は粛清され
文化財は破壊されたのでした。
実際、中国に関する古い文献は、日本の方が豊富だといわれるのですよ。

Wikiによると…
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1966年~1969年にかけて、毛沢東が、指導力奪回の為に始めた政治運動。

修正主義・市場解放勢力の反動に対する修正運動となっているが、
実体は、大躍進により2000万以上(2000万~4300万と言われる)の餓死者を出し
指導力を失った毛沢東が権力回復の為に起こした政治闘争といわれている。

この間、中国は混乱と混迷を極め、地方でも多くの人間が反動分子として
処刑され、その犠牲者は数百万~2000万以上といわれているが
実際の数ははっきりしない。

この混乱は、1976年毛沢東の死後、四人組が毛沢東をそそのかした主犯
と言う形で逮捕、1981年に実刑を下され、混乱は収拾された。

このとき、小平も反動分子として投獄され、危うく殺されるところであった。

地方では、文革の被害者を食人していたと言う証言がある。



次第に毛沢東思想を権威として暴走した彼らは、
派閥に分かれ反革命とのレッテルを互いに貼り武闘を繰り広げ、
共産党内の文革派ですら統制不可能となり、1968年以後、
青少年たちは農村から学ぶ必要があるとして大規模な徴農と
地方移送が開始された(上山下郷運動、一般的には下放と呼ばれる)。
紅衛兵運動から下放収束までの間、中華人民共和国の高等教育は機能を停止し、
この世代は教育及び倫理的に大きな悪影響を受け、
これらの青少年が国家を牽引して行く年齢になった現在も、
中華人民共和国に大きな悪影響を及ぼしている。
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日本の文部省~文部科学省による「ゆとり教育」もひどいものですが、
どうも中国には「焚書坑儒」の伝統があるのではないか、とさえ思えます。
あまりにも国土が広大すぎて
「王道」ではなく「覇道」が必要とされるから?なのかねぇ…
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