5年生たちにとって、12月3日(火)は待ちに待った収穫祭の日です。
9月30日に稲刈りをしましたが、学校行事等の関係で、延び延びになっていたからです。さっそく、つむぎの家の代表から、餅のつき方等の説明を聞いています。
女の子たちは、4班に分かれて、きな粉、醤油、大根おろし、エゴマ餅の下準備に取り掛かっています。
大根をおろすのが初めての子もいましたが、おろし方を教えてもらうと、グループで手際よく作業を始めています。
男の子たちは、もち米を蒸す係りです。
蒸し器を乗せたストーブに、みんなで協力しながら、せっせと薪を燃やしています。
火を見つめる子どもたちの目つきは、真剣そのものです。
25分ほどでもち米が蒸し上がりました。
もち米の「おふかし」には、みんな興味津々。一口ずつ、よそって食べさせると、「うわぁー!おいしい!」と次から次へと競って手を差し出しています。
サアー!いよいよ餅つきです。
長い杵でつくのは皆んな初めての様ですが、二人ずつペアになり、呼吸を合わせてついています。
おふかしが、だんだん粘りが出てきてお餅になっていくを楽しんで、重い杵を持ってせっせと、臼に向かっていました。
さあ!だんだんお餅になってきたところで、「手合わせ」です。
85歳の孝子ばあさんが、模範を示して手合わせをしてくれました。「つき手」は、校長とつむぎの家の代表が、見本を見せています。
餅のうま味は、「手合わせ」の”合わせ手”と水加減によって引き出されます。
じっと観察していた子どもたちは、このあと、あい(愛)の手に合わせて、代わる代わる餅つきに挑戦してみました。
二臼目の時は、全員が餅つきに挑戦し、美味しく柔らかな餅がつき上がりました。
こちらでは、つきたてのお餅を、食べやすい大きさにちぎり、きな粉や大根おろし、砂糖醤油などに、おばあさんたちに教えてもらいながら手分けしてくるんでいます。
一方、作業の終わった子どもたちは、囲炉裏に集まり、おばあさんたちと”おしゃべり”を始めています。
つむぎの家を支えてくださる”おばあさん”たちも、孫やひ孫のようなこどもたちとの会話を楽しんでいました。
さあー、いよいよ自分たちが作ったお餅を食する時間がやってきました。
でも、その前に代表から「稲からお米になるまで」の話に、じっと我慢して聞き入っています。
そのおかげか、食べ始めた子どもたちの食欲のすばらしさ。4種類のお餅をペロリと平らげ、お代わりする子が続出。子どもたちの幸せそうな笑顔、笑顔が素敵でした。
食べ終わって、後片付けをして、最後に感想を述べているところです。
担任の先生から、「感想を述べたい人は?」に、「ハイ!、ハイ!」と、なんと全員が手を挙げていましたが、時間がないので、5人の子が代表して感想を述べています。
「お餅つきが楽しかったです、そして、お餅がすごく美味しかったです」、「大根をすりおろすのは大変だったけれど、すりおろした大根で食べたお餅は美味しかった」とか「自分たちで作ったお餅は、本当に美味しく素晴らしかったです」、「きな粉餅が一番美味しかったです」など、つき立て餅の美味しさが心に残ったようです。
このあと、満足した子どもたちは、意気揚々と学校に戻っていきました。