これはモンゴルやマンシュリアが中国を征服して、その文明に染まったコトと共通しています。
文明は発達すると好戦的ではなくなる為、征服した側は往々にして自分達の非文明さを悟るコトとなります。
インドは古代から最も人口の多かった国で、そこでは永く平和が保たれていたので、高度な文明が発達していたと想像されます。
アメリカ大陸から旧世界で最初に綿花が伝わったのもインドなので、一万年前から既に世界貿易の拠点だったとも考えられます。
そんなインドには当然、数万年の永きに渡る神話が残っており、ヒマラヤのシバ神もその1つです。
シバ神は破壊と再生の神として有名ですが、カヤ(麻)を人類にもたらした神としても祭られております。
今でもデリー駅前のジバ寺院では毎晩カヤ祭が行われており、私はそこで酔っぱらい過ぎてエジプト行きの飛行機に乗りそびれたと前に話しましたが、ここはジバ神の聖地バラナシの有名な日本人宿「久美子ハウス」のボン·パーティーよりも格式が上なので、興味のある方は泊まってみて下さい。
話がそれましたが、インドを征服したアッシリア人も当然カヤの洗礼を受けました。
それは中東やアフリカ全域にまで広まり、イスラム教では概ねカヤの使用を善しとしております。
特にスーフィー教団はそれを神聖なモノとして祭り上げており、彼等は伝統的に反権威主義で平和を求める人達でした。
このコラムではアルコールがイスラム圏で禁止された理由も書かれていて、医学的に「酒と草」を探究しております。
もう1つ、カヤについて非常に詳しく追究しているコラムがあったので載せます。
アッシュル-ナツィルパル二世もカヤの洗礼を受け、戦争だけでなく芸術も追求する様になったとします。