ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

人間いたる処青山あり

2011年08月15日 04時07分33秒 | Weblog
四日間の盆休みですが、私にとっては頭の整理日といったところです。

厳しいスケジュールで仕事に追われ、溜まった仕事を片付けるために費やしています。

実際のところ、
一年間に仕事の事をなにも考えないで過ごせる日なんて、なかなか持てないものです。

ガソリンスタンドの現場で働いていらっしゃる皆さんも、お盆は稼ぎ時ですね。
私も、昔はお墓参りが出来ないくらい店頭の仕事に汗を流しながら追われていたものです。

そして、現在でも毎日目標に向かって必死に仕事をしています。

私事ですが、私は現在の仕事を始めるに当たり、
今は亡き母から送られた言葉があります。

男子志を立て、郷関を出ず
学若もし成る無くんば復還らず
骨をうずむ豈ただ 墳墓の地のみならんや
人間いたる処青山あり

釈 月性
(男子たるもの、一度志を立てて、故郷を出るからには、
目標を達成するまでは、死んでも帰ってくるな、
もし、志半ばで死んだとしても自分の骨を埋めるのに故郷の墓地を当てにするな、
どこへ行っても骨を埋める青々とした墓地があるではないか。)

「男子志を立て、郷関を出ず
学もし成らずんば死すとも帰らず。
骨をうずむ豈ただ 墳墓の地のみならんや
人間いたる処青山あり」

とも、読みますね。

幕末の長州の勤皇僧、「釈 月性」師、の言葉です。

実は、私はこの言葉を故郷のある場所に「題壁」してから現在の仕事をしています。
「題壁」とは、昔、科挙に臨む中国の文人が自分の志を壁に刻み込みこんだ事に由来します。

この言葉は本当に重いですね、

志を立て故郷を捨ててから十年余経ちました。
車で一時間以内なのに、私にとって故郷は遠い地でもあります。
そして、先祖の墳墓は遥かかなたのようにも感じています。

墓地は現在、後輩で友人でもある菩提寺の住職が私の志を理解して祀って頂いております。

あと二年で故郷の墳墓の地を訪ね自分の仕事を、報告するつもりです。
私にとって、「墓参り」は、志を達成できた時に初めて出来る事。
ですから、先祖に恥ずることない仕事ができるよう、毎日頑張るつもりです。

ここ数年、毎年お盆になると想い出される言葉です。

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