ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

ポツンと一軒家を見ています。

2018年12月20日 10時41分26秒 | Weblog

山の中で生まれて、、山の中で育って、
現在も軽井沢の森の中で生活していますと、人生観が変わります。

最近、テレビで「ポツンと一軒家」という番組を楽しんでいますが、
昔、私がド田舎で親からもらった小さなガソリンスタンドを引き継いだ頃。
群馬県の南牧村と上野村にかけての山の中の集落まで灯油を配達していたころが懐かしく思い出されます。

塩ノ沢峠や武道峠の山の中の集落の一軒家に住む高齢者宅まで
灯油をドラム缶で配達していました。
当時は、ミニローリーもなくて、
トラックのボディーの下にドラム缶が傷まないように古タイヤを敷いて
ドカンと落としてから、坂道をゴロゴロと転がして、納屋の中に届ける作業でした。

当時の私は、都内でのキャンパスライフから一転してのド田舎生活、
天国から地獄へ一直線。なんて思っていたものです。
毎日毎日、そんな作業が続いて、本当に辛い時代で、
一生こんな仕事をしていくのかと悲観していた時代です。

そんなわけで、当時としては珍しい灯油配送ミニローリーを購入した時は本当にうれしかった。

当時、山の中の一軒家には囲炉裏があって、おばあさんがよく「やきもち」を焼いていました。
囲炉裏の周りの灰の中に、やきもちを入れておいて焼く田舎の食べ物ですが、
仕事が終わると、やきもちを囲炉裏から掘り出して、ポンポンと灰を落としてから「ハイ、食べな・」と
美味しいお茶を入れてくれます。
おばあさんと周りの山の景色を眺めながら、食べたやきもちの味は今でも忘れられませんね。

時代は、タイムスリップして
現在、私は灯油の配送システムを開発してて全国に販売しているわけです。
何か、複雑な感じなのですが、やはり、ITビジネスの経営者として見られています。
そんなわけで、人生いろいろありまして、
「雪ん子」は絶対に真似のできない、石油業界の専用ソリューションとして確立されました。

常に思うことは、
「あの頃」の志と体験です。

現在、群馬県南牧村は存続さえ危ぶまれている全国一の高齢者の村で、限界集落。
下仁田町もSS過疎地で大変です。

今日も田舎の、「ポツンと一軒家」のような環境から全国に向けて、
頑張っているわけです。

自分のライフワークである
灯油の安定供給体制構築に向けて、この時期になりますと心がメラメラと燃えてきます。
全国各地の高齢者宅や限界集落の消費者の方にも安心して灯油を利用いただけるように
より具体的な供給システムをつくること。


ベンチャービジネスの神髄。今日も頑張って生きています。

2018年12月20日 08時39分27秒 | Weblog

企業としての資金調達の方法はいろいろありるようですが、
ソフトバンクグループの携帯電話会社の新規上場株価が
初日から公開価格の1500円を大きく割り込んだようです。
それでも、2兆6000億円の資金調達を達成・

金額が大きすぎて・・・、
我々零細企業から見たら予想もつかないようなスケールです。
新規上場で資金調達をすると云う事は、株主も増えて経営の自由度も制約されるわけですから
我々のような開発ベンチャー企業にとっては、その後の展開が難しいような気もします。
しかし、開発が長期に渡ったり、経費も掛かりますから資金は絶対に必要だと思います。

時間をかけて、地道に開発を重ねても
開発作業が成功して、広告宣伝、営業活動をしながら販売を開始して、
しかも世の中に認められて売れなければお金にならないわけですから
リスクだらけで、非効率なまさにベンチャービジネスなのです。

人のやらない仕事をやってみれば、その難しさはわかるはずですが、
本当に地味で根気のいる仕事だと感じます。

私のライフワークとなっている現在のソリューションビジネスも20年近くを経過して
振り返れば、苦難の連続でした。

しかし、自らの開発による試行錯誤の繰り返しでしたからコンテンツそのものが資産計上されていません。
全てが自身の汗と涙の塊ですから、簡単に言えば、個人の趣味の延長作業で開発を継続してきたというわけです。
食べていくのも大変な時期を経て、法人化してからも苦労の連続。

ですから、
最初に何らかの手法で開発資金を調達してから、
ビジネスを興すことはある意味楽な手法だとも思うわけです。

「卵が先か・・、ヒヨコが先か・・・」という言葉があります。
資金調達をしてから仕事を始めるとしたら、孵化したヒヨコから育てればいいわけですが、
卵から孵化させて成鳥になるまで自分で育ててみるようなものなのです。
どんな鳥の卵なのか、果たして孵化するのか。オスなのかメスなのか。判らないわけですが、
とにかく、孵化させるために卵を温めてみる・・・

卵を孵化させるように、ソフトウェアの制作に励んでみて、
テストを繰り返して動き出したときは、卵が孵化したわけですから本当にうれしいものです。
これは、体験した者にしかわからない醍醐味だともいえます。

成鳥に育て上げた鳥がまた卵を産んで、徐々に数が増えていく。
鳥の数が増えて、卵を販売できて、売れるようになって、生活ができるようになる。

少し余裕が出て、土地を買って、施設を作って生産活動を本格化する。

何もないアパートの一室でスタートさせた仕事ともいえないような作業でも
ようやく、企業としての仕事の呈をなしてきて、現在があります。

現有する、土地も建物も、そして設備機器の一切も
小さな一つの卵から生まれた産物です。

金融機関からの融資も受けず、自分で販売しただけのお金で立ち上げたビジネス。

私には、孫さんのような能力はないけれど・・・
13兆円ともいわれる孫さんのような借金もないわけです。
しかし、根気よく努力を継続する力があります。

いよいよ、花を咲かせるべく
今日も軽井沢の山の中に籠って仕事をしています。

頑張ります。