ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
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軽油税納税に関する課題

2013年04月17日 03時32分40秒 | Weblog

石油流通ビジネスに関する情報処理は他の業種と比較して非常に特殊なものです。
ですから、汎用のシステムでは石油業界の流通管理には対応できません。

SS店頭販売データの処理を中心とする一般的なシステムなどは請求書発行を中心とする勘定系データ処理だけの対応ですが、
大手企業や特約店の直売部門などの石油流通管理には特殊な情報系データ処理なども含まれますから業務に特化した専門的な知識が求められます。
特に、商社やフリート企業の軽油税の取り扱いに関する情報処理は非常に難しい部分です。

元売りや商社などでは、石油流通に特化した流通用語などもありますから、
システム開発や構築時には「要件定義」の用語から理解する必要もあります。

我々は、『D-TAX』の開発を通して元売りから一般特約店、フリート系企業など多様なパターンの業態に対応してきました。

「軽油税納税管理」に関するデータ処理は「税金」の納税に関する課題なので、
お金の金額計算だと誤解している方が多いようですが、実際には金額計算などではありません。
特徴業者に課せられた指定帳票作成の中身を見ればすぐにわかることですが流通に関する「数量」の過不足管理がすべてです。
帳票の表題部分の最後に32.1円/㍑の軽油税を掛けるだけで、データの中身は全て数量を中心とする「流通管理データ」であるということ。

「勘定系」、「情報系」のデータ、さらに「物流」、「商流」データが複雑に絡み合う石油流通の現場データにおいて、
通常業務の流通データの「自動仕分け」を実行しながら軽油税納税帳票まで完全自動化できるシステム。

税制に関する事項には、絶対に「レア処理」は存在しません。
「木を見て森を観ず。」の視点では理解できない部分でもあります。