ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

石油ビジネスの流通用語と定義付け

2010年10月15日 09時58分03秒 | Weblog
数社から基幹システム構築のオファーが集中しておりまして、「提案書」の作成に追われています。
ここにきて、基幹業務とシステムの見直しに着手する大手が増えています。

ほとんどが広域ディーラーですから、支店や営業所間のWAN構築が主体です。

SSの店頭POSによるオペレーションと異なり、石油の卸売、中間流通システムの流通概念は複雑です。
定義要件に使用する「流通用語」などもありますから、我々のようなベテランでないと理解できない部分もあります。

元売や商社に入社した新人スタッフはまず、「受け渡し業務」から仕事を覚える方が多いはずですが・
「受け渡し業務」も最近では「受発注業務」といったほうが自然な感じです。そのほかにも色々な用語がありますね、
「届け」と「倉取り」程度は判るでしょうが、「施設渡し」なんて理解できますかね、

株や石油流通の世界では、昔から素人にはわかりにくい業界用語が存在していました。

業界に特化した専門用語を使うと、いかにもプロと云った感じですが、
一般のSS経営者が、掲示板などの受け売りでアルファベット用語や難しい言葉を使うと逆に無理をしているようで素人臭く感じられます。

「仮出荷データ」とは、灯油配送などで
自社施設から配送ローリーなどに積み込む際に使用される「売上計上しない出荷データ」
すなわち、二次在庫が発生するわけで、「社内転送」のような自社施設間の在庫移動の概念です。
ローリーから出荷された時点で初めて「勘定系データ」として売り上がるわけです。

全ての流通をロジックとして組み上げると、非常に複雑で面倒な事になるわけです。

石油流通の上流部門では、最近、より判り易く、簡便な流通用語が定着してきたのはありがたいことです。







景気動向と石油ビジネス

2010年10月15日 02時10分58秒 | Weblog
ここにきて、海江田万里経済財政担当相や管総理の発言などの景気観測にも下振れの見解がみえてきました。
当然といえば、当然のことで、「何をいまさら・・、」と云ったところですが、
この景気下振れが石油業界にどんな影響を及ぼすのかが気になるところです。

為替の円高と原油価格価格上昇の傾向が同時進行ですが、ここにきてガソリン価格は上昇傾向。
円高よりも原油価格上昇の影響が強まっているという事なのでしょうが、
所詮、原油価格もドル安の影響で上昇するのは当然といったところでしょう。

円が高いのではなくて、ドルの下落が進行中で原油も上昇といったところです。
当然、輸出産業などには大きな影響を及ぼすことになるのでしょうが、
国内の石油マーケットにもかなりの影響が出そうです。

過去の推移を見ると、内需型の民生用灯油などはあまり景気の影響が出ない傾向がありますが、
軽油をはじめとする産業用燃料などの消費動向には注意しなくてはなりません。

今後は金融情勢などにも影響が出てくるはずです。
忘れ去られそうな話題ですが、ここにきて「サブプライムローン」などの影響が改めてボディーブローのように効いてきたという声もありますから、金融機関にとっても厳しい状況が発生しそうです。

大きな景気の流れと、個々の石油ビジネスの当面の課題への対応が迫られることになりそうです。

こんな時代に利益が出せれば、事業家としての価値も高まるはずですが、どうしたら可能となるのか、
こんな激動の時代をどう捉えるか、チャンスとするか、ピンチとなるのか・・・

今年の年末から来年にかけての経済の激動は
石油ビジネスの経営者だけにとどまらず、大きな意味で事業家としての資質が問われるような経済の大きな転換期を迎える事になりそうです。