ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

ガソリンスタンド過疎地帯

2010年04月20日 05時30分46秒 | Weblog
私の生まれた地域は全国有数の高齢化が進む過疎地帯。
先日、幼馴染のお寺の住職が遊びに来まして、嘆いていました。
JAのSSまでが閉鎖して地域住民が困っているとのことです。

無くなってみれば、ガソリンスタンドの存在価値が判ります。
安値看板を競っている都市部もあれば、SSが閉鎖して困っている地域もあるわけです。
全国各地でこのような状況が多発しているようです。

このような状況が多発してくると、
やがて、国としても何か手を打たなくてはならない状況が発生してくるのかもしれません。
特に地方の高齢者世帯では「灯油」に関する依存率と需要も多いわけですから灯油の配送体制の問題が浮き彫りになってきます。

ニーズがあっても採算に合わなければ販売業者が居なくなるわけですから、
よく考えれば石油ビジネスは皮肉な商売です。
やはり、公共的なビジネスだと思うわけです。

今迄、地域に対する石油の『安定供給』というお題目を唱えながら
採算に合わなければ淘汰や閉鎖が進み地域に大変な影響を及ぼすことになるわけですから消費者から見たら無責任に感ずることにもなるわけです。
友人の言葉を聞いていて、何か後ろめたさも感じます。

難しい問題ですね、

やはり、志のある石油販売業者による過疎地域まで対応できる広域配送体制の整備が必要ですね、
今こそ、灯油配送システムの普及が必要だと感じています。
このような状況ですから、決して我田引水ではなくて
今こそ「補助事業」としての促進が純粋に大切だと思うわけです。

こうなったら、石油業界人のはしくれとして、私もひと肌脱ぎたいものです。
全国の過疎地帯に対する、優先価格販売なども検討してみましょう。

朝から採算に合う導入価格と運用方法について考えています。

やはり、基本的な消費者ニーズに応えなくては石油ビジネスに未来はありません。

「燃転、燃転」と早とちりな業者が騒いでみても、
石油の時代はこれから30年以上も続くはずです。

これだけSSが減少すれば「生き残り・残存者収益」も見込める時代になっています。
実際、ここにきて売上が伸びている企業も増えているわけですから、
落ち着いて、「次の手」を考えましょう。

全国各地で、SSを起点とする「配送ビジネス」の模索が開始されています。
九州ではあの新出光さんも「宅配ビジネス」に参入のようです。

全国の過疎地域のSSの皆さん、何か課題があったら声をかけてください。
ご要望に応えられるよう努力いたします。