ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

頑張れ!! オヤジ世代

2006年11月22日 12時51分58秒 | Weblog
本日はディスクワーク。

昨日まで某大手商社系企業でスタッフの作業が終わってから夜間まで灯油ビジネスの現場打合せと配送スタッフに対するHTの操作説明でした。

SSではない流通基地に於ける受注対応から配送業務、売上処理にいたる一連業務のシステム化です。必然的に現在の業務見直しと「改善」ポイントの洗い出しが中心でした。

○○急便や宅配の運送屋さんから転職した若手スタッフはハンディPOSの取り扱いにも慣れていますしデリバリービジネスのポイントも熟知していますから非常に理解度も速く即時臨戦態勢です。

それでも、慣れとなっている配送業務を見直すと大企業でも本当に無駄な重複作業がなされていて驚きです。やはり、マイナーな部署だったのでしょうね。最近では灯油の個配でドル箱となっています。


所長と二人で配送部隊に対するレクチャーなのですが、なんせ古手で年寄りのベテランでIT機器が大嫌いという人物が一人だけいて大変でした。

かなり手ごわい「抵抗勢力」で省力化も何もあったものではありません。
顧客管理なんてみんな俺の頭の「勘ピューター」に入っているんだという勢いなのです。「昨年Aさんが風邪で休んだとき配送業務が遅れて大変だったよ」と所長。
「今年は風邪を引かないから大丈夫だ」
傍で聞いている私が笑い出しそうな状況なのです。

「これから、全国の支店でこの機械を使うことになっているから、是非覚えてよ」お願いいたします。という感じなのです。

省力化や合理化で自分の職域が奪われる事に対する危機感は誰でもあるものですがここまで極端な人物も珍しい。とんでもない頑固親父でした。

周りのスタッフがハンディPOSを難なく使いこなしているのを見て、諦めて勉強を開始していました。

頑張れオヤジ世代!! 
俺だって、同世代だぜ、何とかなるさ!!
思わず応援したくなります。

あんたのキャリアも企業の宝です。

灯油は早くも出荷規制

2006年11月22日 09時20分43秒 | Weblog
在庫満杯でスタートした今シーズンの灯油市場ですが、消費者在庫と末端在庫が少なかったという原因もあり急激な出荷オーダーによる混乱が発生しており、すでに「出荷規制」が出ているようです。

11月の灯油市況を予測した時点では沢山の反論メールを頂戴いたしましたが、どうやら私の予測が当たったようです。これからの気候が一時的でも急激に下がれば一気に暴騰と言う局面になるかもしれません。

すでに昨シーズン経験したように「市況商品」なのですから相場の事は誰にも判らない。しかし、それが面白いというベテランの石油販売業者の会長さんもいらっしゃる訳です。確かに利幅の薄い石油製品のなかで「投機的な魅力」のある商品として灯油を捉えた場合にはビジネスチャンスは無限です。販売力さえあればこんなに魅力ある商品はありません。

店頭現金売りしか知らず収益のノウハウを持たない業者では儲ける事ができませんしヤケドもします。「豊作貧乏」が関の山です。仕入れ調達にも販売にも経験と知識が必要なビジネスです。

地域戦略中心の灯油ビジネスだけはいかに元売販社でもすぐには太刀打ちできません。セルフは範疇外ですから関係ありません。

仕入れ調達のポイントは
業転市況情報で場当たり的な仕入調達をしていても安定収益は確保できません。

昔、ある業界のベテランが教えてくれた言葉を思い出します。
うまい仕入れ調達は、建前(家を作るときの神事)の餅まきのようなものなのだそうです。若くて、威勢のいい若い衆は飛んでくる餅を飛び上がって受け取ろうとする。年寄りの婆さんがしゃがみ込みで地面に落ちた餅をゆっくりと落ち着いて拾って前掛けに入れていた。どちらが沢山拾う事ができたと思う?????
「なるほど・・・、なるほど・・・」

SS店頭で「油外、油外・・」と大騒ぎしている経験の浅い販売業者もいますが、カバン(資金)、看板(地域戦略性)などをフル活用したダイナミックな地域戦略中心の灯油ビジネスが復権しつつあります。大変結構な事だと感じています。地域ナンバーワンの老舗に似合うビジネスが灯油なのです。

さて、今シーズンの今後の動向ですが、これから年末に向けてジリジリと上げが続くでしょう。年明けが収益の勝負です。
周りの無駄な安値情報に惑わされず、強気の商売がポイントです。配送灯油に関して消費者は配送サービスの内容を求めています。間違いありません。

全国市況としては、配達灯油は安値でも80円をボトムとしたいところです。それ以下ですと今後の「値上げ」のタイミングを逸する事になるかもしれません。
平均では80円を軽く超えています。

一部の業者間の掲示板などで、北東北地方で65円の配達などと言う書き込みがありますが、負け犬業者のガセネタです。惑わされずに自信を持って配送サービスに徹底しましょう。多少の価格差は克服可能なビジネスです。

前年データを基にしての「スリーピングリスト」を抽出して、まだ今年ご注文と初回納入が済んでいない得意先を再チェックし巡回してください。囲い込みを徹底しましょう。