ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
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石油業界のIT投資

2006年05月10日 06時26分59秒 | Weblog
我々のシステムに関する商談の企業層が最近変わってきたように感じています。
商社や大手石油販売企業からのオファーが増えています。小規模業者からの問い合わせは減少気味です。
この傾向は今後も継続すると思われます。

客層が上がったといえばそれまでですが、一般業者はこの原油高と販売市況対策の影響をもろに受けているのが原因ともなっているようです。運転資金の増大による資金繰り、仕入単価の販売転化の課題などが大きな課題のようです。

マーケティング戦略上、我々のターゲットも必然的に変化してきました。提案方法や資料作成、営業方法も当然変わります。単なる「セールスマン」では通用しません。

今様の言葉で言えば「システムインテグレーター」としての能力が要求されています。
より専門的に特化した知識や技術が要求されてきました。

石油業界での「勝ち組企業」はより一層のコストダウン投資を積極的に進める方針のようです。システム導入のコストダウンメリットを享受できる規模であればシステム投資の価値があるわけですからかなり積極的な経営展開です。

販売ボリュームの絶対量が少ない企業では、余裕が少なくなりますからシステム投資よりも「絶対コスト」を落とす傾向にあります。当然縮小傾向で「経営格差」は拡大する事になるはずです。

しかし、実際のところITに関する知識格差も大きな原因のようです。
ITに精通した若手社員が仕事をしている企業と50歳台の管理者が机上のPCでインターネットを覗いているだけの企業ではパソコンの使い方が全く異なります。

システム導入に関する予算は数年前と比較するとかなり安くなっています。
問題は人材なのでしょう。時代に取り残される企業と人間が増えているように感じています。