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NTL Frankenstein

2014-02-21 03:47:54 | Benedict Cumberbatch
感想を語るにはまだ早いですが。とりあえず吐き出さないといけないなーと思いまして。

ベネディクトファン待望のナショナルシアターのライブビューイングを見てきました。3年前にロンドンのナショナルシアターで行われた舞台、フランケンシュタインはその当時はすーんごく話題になっていて、でも日本からは当然すんなりと見に行ける筈もなく…;^_^A
ロンドンオリンピックの演出を手がけた事でも有名な、ダニー ボイルが監督したこの作品。主演のベネディクト カンバーバッチとジョニー リー ミラーが交互にフランケンシュタイン博士とあの有名な怪物を交互に演じたという、演出からしても斬新な試み!ベネファンではなくとも、演劇好きにはたまらないですよねー。
ともあれ、DVD化の予定も更々ないのが、舞台の悲しいところ。
私が住んでいる周辺では3館で上映。ありがたやだけど、金欠だから一回で良いかと思い、土曜日のソワレに行ったのですが、まぁー…どっぷり浸かってしまいσ^_^;次の日のマチネも見にいってしまいました(笑)
Twitterのフォロワーさんに悩んでいることを伝えると、そこは行かなきゃ!DVD化の予定も今の所はないわけだし。と背中を押されたのもありますが。いや、本当にごもっともな意見だったので。

あと、フランケンを一回見ただけでは自分の中で消化できなかったというのもあります。私は演劇が大好きで最近はなかなか行けませんが、昔は年に何回かは行っていた者なのです。が、深く悲しい物語の場合、入り込んでしまって抜け出せない!ってな事があるので、お一人様で見に行くのが常です。同行者に迷惑をかけるので(^^;;
二回目は、まだ客観視できたように思います。

ベネディクトがクリーチャーを演じるのを見た後に、きちんと書こうと思いますが、私は原作を知らなかったので、有る意味真っ新な気持ちで見れたと思ってます。もちろん、博士がクリーチャーを造ったっていう大前提は知っておりましたよ(笑)

最初の衝撃はジョニーのあのクリーチャー。そして舞台装置。やはり、演劇は海外でないと!あんな演出はなかなか日本では難しいですよ。
そして、原作とは違い、クリーチャー視点で進んでゆく舞台は、クリーチャーが無垢な心を持っているがゆえに、人々の偏見でどんどん荒んでゆく価値観。知識が増えてゆくに連れて、分からない事が増えてゆく。そうクリーチャーが盲目の老人に告げるその感覚は、みなさん子供心にどこか感じたものと同じではないでしょうか。そして、原罪:Original Sinこれは聖書由来。西洋文学は必ずと言っていいほど、聖書ベースがどこかで出てきます。SHERLOCKでもそうでしたよね?原作のシャーロックも聖書の引用は多数あります。

原罪とは、エデンの追放(失楽園、Paradise Lost)受けた、アダムとイブによって人類にもたらされたもの。なので、人は生まれながらに罪を背負っているという解釈。と、もう一つは赤ん坊に罪はないが、生きていうちに罪に犯されてゆくという解釈。クリーチャーはまさにその後者の道を歩んでゆくのですよね。裏切られたと感じた時、人は絶望と憎悪を感じ、復讐心に駆られ、相手に報復しようとする。そのRevengeとい言葉もキーワードの一つだろ思います。目には目を歯には歯を。という言葉も旧約聖書の出エジプト記には出てきますが、これはやられたらやり返せ精神論ではないのです。相手に復讐しすぎない為の戒めの戒律。本編でこの部分が出てくることはないですが、クリーチャーは聖書を熟読していた模様なので、きっとこれも読んでいたに違いないと、思います。彼は、かつての先人達がしてきた事を真似て、初めての復讐をします。

博士の家族が黒人と白人が混ざっているのは、Colour Blindingという演出さそうです。私も初見時は疑問だったので、知った時はなるほどなぁーと。舞台ならではの演出ではないでしょうか。

ついに生みの親と子供の再会(博士とクリーチャー)このシーンも印象的。贔屓目で見ると、ベネのロングブーツやコートが翻る様がカッコイイー!ってなるのですが、そんな個人的嗜好はさておき(笑)子供を殺そうとする親、子供は女が欲しいと親にせがむ。そんな構図。そして、親はいつの間にか子供が知識を蓄えている事を知り、茫然。やはり、旧約聖書の創世記、エデンの追放を語る子供。男だけを創造しておいて、対の女を造らないのか?博士。孤独に耐えられないと訴える子供もとい、クリーチャーの痛いほどの感情もわかる。自分の造ったものを醜いと捨てておいて、殺そうとする博士の超利己主義な行動。クリーチャーの異性への異様な執着。

お互いの欲が更なる悲劇を生むのですが、続きはベネディクトのクリーチャーを見てからにしますね。




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