これまた変わった名前の水草ですが、千葉県の印旛沼にちなんで名付けられた和名とわかれば、意味がわかります。 インバモはガシャモク(Potamogeton dentatus)とササバモ(Potamogeton malaianus)の自然雑種です。
インバモはガシャモクを母親とするタイプとササバモを母親とするタイプがあり、両者は葉の形態である程度区別できるそうです。
岸に流れ着いたインバモの葉と葉柄を測ってみましたところ、このインバモはササバモを母親とするタイプのようです。
花は水面上に立つ穂状花序につきますが、花は完全に開花せず花粉が不揃いで、種子も結実しない不稔花です。
この池にはインバモとインバモの片親であるガシャモクは発見されているものの、もう片親のササバモはまだ確認されていないことから、現在見られるインバモは過去に形成された雑種個体のクローンまたは、埋土種子に由来すると考えられています。
*参考文献
「北九州市お糸池における自然雑種インバモの起源と現状」(2008 天野・大野・須田・飯田・角野・小菅)
不稔花で検索したら、「ツボミオオバコの不稔花・稔性花」が一番で登場!!又、じっくり読み直しました。やっぱり、おもしろいよ!
植物の持つ用意周到なしくみ(なかなかさん弁)をもってしても絶滅して行く植物があるんですね。
イナバモでしたね!きょうは。
花は白でもピンクでもなくって、ツクシのような形のじみ~な緑色でした。
池塘にさく水草にはこんな花をつけるものが多かったでしょ~思い出しましたか~(笑)
「ツボミオオバコ」また読んでくれましたか。
やっぱり、おもしろいよ!って言ってくれて嬉しいなぁ。