ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

一人で歌いたい!

2004年10月14日 | ゆきちゃんの日記
昨日の連絡帳に朝の歌が「ビリーブ」という曲になって
毎朝みんなで歌っているけれど、

今まで機嫌よく歌っていた由紀子が
今朝は2番になったところで頭を叩き始めたと書いてありました。 

理由はよく解らないと言うことでした。 
 

そこで、由紀子に聞いてみることにしました。 

「ビリーブの歌好き?」・・・(*^▽^*)ノ あ~い♪♪ 

「昨日泣いたの?」

「一人で歌うんだよ!だめだよ!」"p(-ω-〃) イジイジ 
 

なるほど・・・解ったような気がします。 


きっと、由紀子はみんなと歌っているうちに
一人で歌いたくなったのでしょうね! 

でも、それはダメなんだと解っていて、
自分の気持ちを整理できなくて頭を叩いたのでしょう。 
 

自閉症の人は沸きあがってくる感情の処理がとても下手です。 

由紀子も一人で歌いたいという欲求を
何処にぶつけていいのか解らなかったのかもしれません。 
 

そこで、約束をしました。 

「学校ではみんなと一緒に歌います。 
でも、お母さんやお父さんには
ゆきちゃんが一人で歌って聞かせてください。」 

由紀子は笑顔で(。^O^。)ノ ハーイと、
答えてくれました。 
 

そして、朝の登校のときです。 

家を出た途端に由紀子は大きな声で歌を歌い始めました。 

たぶん「ビリーブ」です。 

私と手をつないで歩きながら2番の終わりまで歌いました。 

そして、満足したように一人で歩いて学校へ入って行きました。 
 

私ははじめてこの曲を聴きましたが、
とてもきれいな曲でした。 


由紀子のレパートリーにまた新しい曲が増えました。 


=END=
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スパイ大作戦 パート2

2004年10月12日 | ゆきちゃんの日記
昨日一生懸命練習したスパイ大作戦。 

前奏の部分だけですが、
一人で弾けるようになった由紀子は
音楽をがんばると約束をして登校していきました。 

連絡帳にも練習の様子を書いて、
うまく弾けたときには誉めてやってほしいとお願いをしました。 
 

お迎えに行ってM田先生に様子を伺いました。 

先生は音楽の授業には参加されていませんでしたが、
音楽の先生に様子を聞いてくださっていました。 
 
パート練習の時には鍵盤ハーモニカを弾くことを嫌がったようですが、
全体練習になったら弾くと、先生と約束をしたそうです。 

そして、約束通り全体練習になったら
自分で楽器を用意して
前奏の部分だけですがちゃんと弾くことができたそうです。
 
ε= (*^o^*) ほっ 

これで、少し自信が回復してくれればいいのですが・・・・。 
 

も、まだ曲の5分の1ぐらいしか弾けていませんから、
家での練習はまだまだ続きます。 

ゆきちゃん、がんばろうね!!
 
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スパイ大作戦

2004年10月11日 | ゆきちゃんの日記
由紀子の学校では毎年11月に○○フェスタという
文化祭があります。 

高学年はクラスごとに合奏をします。 

今年の曲は「スパイ大作戦」です。 

由紀子は今年も鍵盤ハーモニカで
みんなと一緒に参加をするのですが、
いつの間にか練習が始まっていたことに私
は気がつきませんでした。 

いや、たしか数週間前に
楽譜を見せていただいたような気がするのですが、
今年は小体会(小学生体育大会?)の練習が毎日あっているので、
そちらに気をとられてしまっていたのです。   

金曜日にそのことに気がついて、
慌てて音楽の先生に由紀子の様子を聞いて見たら・・・

なんと!全く弾くことができず、
練習にも参加しようとしないというではありませんか・・・
∑( ̄[] ̄;)おお~っ!! 

音楽の先生も何とか由紀子の気持ちを向かせようと
がんばって下さっていたようですが、
なかなかうまくいかないということでした。 
 

さっそく先生に全体の演奏のテープを作っていただいて
家でも練習をさせることにしました。 

そして、昨日から暇があればテープを流し、
私はひたすらキーボードで由紀子のパートを弾き続けています。 

なのに・・・昨日は全くの無視でした。
(" ̄д ̄)ムシ 

本当はすごく気になっているくせに、
何かにこだわってわざと無視をしているようです。

その証拠に「やめて!」とは絶対に言わないのです。 
 

でも、今日ついに我慢できなくなった由紀子が
私ににじり寄ってきて
「ゆきちゃんが弾くの!」といいました。
\(@^0^@)/やったぁ♪ 
 

それから大特訓です。 

まずは私が由紀子の手を持って、
一つ一つの音符を確認させて音楽に合わせて動かしていきます。 

いつもなら途中で飽きてしまうのに、
今日はとても積極的でした。 

一人で弾けるようになっても、
一音でも間違えると
「もう一回」と言って
テープを巻き戻させて最初から弾きなおします。 

一本指のピアニストは努力の人です。(笑)

 
そして一時間後、
ついに前奏の部分をマスターすることができました。 
 

その練習の途中で思ったのですが、
由紀子はこの数週間、
鍵盤ハーモニカが弾けないことに
とても淋しい思いをしていたのではないでしょうか?! 

唯一お友達と同じようにできることは
この鍵盤ハーモニカだけでしたから・・・。 

だから、自分にも弾けると確信したときに
あんなに一生懸命練習をしたのだと思います。 

可哀相なことをしてしまいました。

もっとはやくそのことに気がついてやるべきでした。 
 

明日はさっそく音楽があります。 

由紀子はまた笑顔で授業に参加することができるでしょうか?


 
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動作法

2004年10月09日 | ゆきちゃんの日記
今日は動作法に参加してきました。


 

背中をピンと伸ばして~~! 
いつもこんなにいい姿勢でいてくれるといいんですけどね。
o(*^-^*)oニコ 
 
この訓練は養護学校の訓練室であるのですが、
その学校の廊下がとても声が響きます。 

その響きが心地よかったのか
訓練前の待ち時間に由紀子が歌を口ずさみはじめました。 

すると、一緒に来ていた友人が 

「ゆきちゃんの歌が聞きたいなぁ~!
涙そうそうがいいなぁ~!」と、
禁句のセリフを言ってしまいました。 

歌う事を勧められたら断らないゆきちゃんです。 

「涙そうそう」を気持ちよさそうに歌い始めました。 

訓練室の中では先生方がミーティングをしているのに、
廊下はすっかり由紀子の舞台になってしまいました。 

歌い始めたら最後まで歌わないと気が済まないゆきちゃんです。 

とうとう2番まで声を響かせて歌いきりました。 

今日もやってしまった、ミニコンサート!(笑) 
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体験入学

2004年10月08日 | ゆきちゃんの日記


12月に受験をする予定にしている
養護学校の体験入学でした。 

中学部の体験希望者が11人もいました。 

このメンバーが全員受験しても
合格者できるのはたった3人です。

(~□~;)!!がーん 

これは大変だ!!・・・・

でも、この気持ちはたぶん参加した親は全員同じでしょうね。 
 

体験入学は音楽と造形の2つの授業があって、
指定された授業を在校生と一緒に受けます。 

由紀子は音楽でした。 

パンフレットに授業の簡単な内容が書いてあったのですが、
「うたえバンバン」という曲名を見た途端に由紀子が
「うたえバンバン、嫌いなんだ!」と言いました。
 
困ったぞ・・・授業中にパニックになったらどうしよう!
( ̄_ ̄ i)汗たら~ 

「耳を押させてもいいから、泣かないよ!」と、言うと
意外にも簡単に「うん!」と答えてくれましたが、
不安がいっぱいです。 
 

いよいよ授業の始まりです。 

最初はみんなが好きな歌を歌うことになったのですが、
まずは「世界に一つだけの花」これは何とかクリア!
ε= (*^o^*) ほっ 

でも、他の子どもたちが 

「ドラえもんの歌!」といえば「ドラえもんは嫌いなの!」 

「ドレミの歌」といえば「ドレミの歌嫌いなの!」 

(;^_^A アセアセ 


結局、「世界に一つだけの花」を2回歌うことになりました。 

皆さんごめんなさいね! 
 

そしてついに「うたえバンバン」が始まりました。 

由紀子はずっと耳を押さえて下を向いていました。 

何度か先生方が声を掛けてくださいましたが、
ずっとその状態です。 

我慢をしているんだなぁ・・と、
思うとなんだか胸が熱くなってきました。 

その姿が他の人にはどのように映ったかは解りませんが、
私は由紀子に100点をやりたいと思いました。 

その後、曲が変わると
笑顔で授業に参加することができたので一安心です。 
 

なんだか、由紀子以上に母が緊張して疲れた一日でした。 

でも、冷静になって考えてみたら、
今日は由紀子がこの学校をどう思うかを見る為の体験入学だったはずなのに・・・

私は少し違った角度で見てしまったような気がします。 

大反省です。ヾ(_ _*)ハンセイ・・・ 


=END=
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