ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

シングルフォーカスについて(自閉症の特性3)

2009年05月03日 | 自閉症の特性
私が、ここで書きたいのは由紀子の失禁(排尿障害)についてです。
今回の話題はかなりの長文になりますので、何回かに分けてアップします。


女の子にとって、この失禁のことはとてもデリケートな問題なので
日記に書くことも少々抵抗があるのですが・・・。

最近、私の中でこれも由紀子の障害なのだと完全に納得できるようになったので
書くことにしました。

それに、みなさんに知ってもらったほうが由紀子も生活しやすいと考えます。


由紀子の失禁が始まったのは、中学部の一年生の終わり頃でした。
思春期に入って、自閉症の症状がいろいろ変化し始めた時期です。

それまで全く無かったトイレの失敗・・。
私はかなり戸惑いました。

病院で検査を受けましたが、結果は
膀胱に異常はなく、排尿の感覚が無いわけでもないし、
膀胱に尿をためる力もあるということでした。

結局、診断は
器質的には問題は無いので、精神的なものでしょう。

精神的なものと言われてしまえば、もう何も打つ手はありません。

失禁の後始末をする私にとって、原因のわからないこの症状はかなりのストレスになりました。

しかも毎回失敗するのではなく、時々は自分でトイレに行く事もあるのです。

そうなると、ついつい失敗したときに、
トイレに行くのが面倒でわざと失禁をしているような気がして

「どうして、ちゃんとトイレに行かないの~~~!!」
(*`◇´)≪ガミガミガミm(__m)ごめんなさい!


怒鳴る私におびえながら謝る由紀子!
悲しい関係が出来上がってきました。


精神的なものならば、落ち着けば何とかなるだろう・・・
そう思いつつ、こんな修羅場を繰り返して3年が過ぎようとしているときに、
このシングルフォーカスという言葉を知りました。

きっかけは藤家寛子さんの講演会です。

藤家さんは高機能自閉症の方で、ご自身の感覚の問題などを本や講演会で語られています。

藤家さんも由紀子と同じように排尿障害があってご苦労されたようです。


その藤家さんの感覚を検査された長崎大学の岩永准教授が、
講演会の中で、その障害は「シングルフォーカス」のせいだと話されていたのです。



由紀子もそうかもしれない!!



なんだか、希望の光が見えてきた気がしました。

障害ならば治らないかもしれないのですが、
原因がわかればそれを受け入れればいい!
きっと私の気持ちは楽になるはずです。

諦めがつくというか・・・(笑)

それから、感覚統合の本やインターネットで「シングルフォーカス」について
自分なりに調べました。

長くなってきたのでココで、次のページへ移る事にします。

シングルフォーカス その2

シングルフォーカス その3
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