ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

セッション

2004年02月13日 | ゆきちゃんの日記

今日は由紀子に音楽の個人レッスンをしてもらっているH崎先生が
学校へ来てくださいました。 

由紀子が学校で木村先生と
いろいろな楽器を使って音楽を楽しんでいると聞いて、
ぜひセッションをしたいと言ってくださっていたのが実現したのです。 


放課後の5組の教室に先生方が勢揃いです。 

特殊学級の担任の木村先生、
交流学級の担任のS木先生、
個人レッスンをしてくださっているH崎先生。 

いつも由紀子の成長を助けてくださっている先生方です。 

H崎先生はもちろんのこと、
木村先生もS木先生も自分の楽器を教室に置いているほど
音楽には深く通じていらっしゃいます。 

そして、どの先生も由紀子の障害をよく理解して、
どうしたら由紀子の世界が広がるか真剣に考えてくださっています。 

その手段の一つが音楽です。 

人とのかかわりが苦手な由紀子でも、
音楽を通してならいろいろな人と楽しむことができるはずと
皆さん思ってくれているのです。 

最初は、いつもそれぞれ違う場面で接している先生方が揃ったことに
戸惑っていた由紀子ですが、

時間がたつにつれて音楽の中で
心を開いて行くように見えました。 

先生方も、ほかの先生と接している時の
由紀子の違う表情を見てびっくりしたり、
よろこんだり・・・

由紀子の事をまた深く理解してもらえたのではないかと思っています。 
 

ドラムをたたいたり、キーボードを弾いたり、
歌を歌ったり楽しい1時間でした。 

最後のほうでは、
いつも一本指でしか鍵盤を弾かない由紀子が
両手で思いっきり鍵盤を弾く場面が見られました。 

めちゃくちゃに鍵盤をたたいているように見えるのですが、
それにH崎先生が伴奏をつけると、
まるでジャスのアドリブで鍵盤を叩いているように聞こえてきます。 

先生がリズムを変えると由紀子も
それに合わせてリズムを刻みます。 

「これはおもしろい!!」 

親ばかな発想ですが、
今日のこのセッションの中で
由紀子が見せた新しい可能性のような気がしました。 
 

私がお願いしたわけではなく、
先生方のほうからこんな機会を作ってもらえる由紀子は
本当に幸せ者だと思っています。
 
そして、由紀子には自分を守り育ててくれる人たちを
自分の周りに引き寄せる不思議な力があるのかもしれないと、
あらためて感じました。 


=END=
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