ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

音楽へのこだわりについて その2(自閉症の特性40)

2016年04月13日 | 自閉症の特性
昨日の続きです。

音楽へのこだわりが出てきて
生活がしにくくなった由紀子さん。

このこだわりを説明するのが本当に難しくて・・・

学校時代は先生が変わるたびに

「由紀子さんは、○○という曲はきらいなんですね?」

と聞かれるので

「いえ!好き過ぎて聴けないんです!」

と、答えるとみなさん

( ̄ω ̄;)?????????

と、なられてました!(笑)

そりゃぁ~そうですよね?!
( ̄▽ ̄;)アハハ…



実は、今もきちんと説明がまとまらなくて・・・
さっきから、書いては消して・・・を繰り返しています。
(―‘`―;) ウーン  


とりあえず、そばにいて面倒くさいと思う
特徴的な現象を書いてみます。


・聴きたくないと拒否した曲でも
自分で唄うのはOK!



たとえば、水戸黄門の主題歌!(笑)

番組が始まって、主題歌が流れると
~l(≧∇≦)l~消してくださ~い!

と、大騒ぎになるのですが
音を消すと・・・

耳を押さえたまま、自分で唄いだすんです。

( ̄ .  ̄)ノ" ナンデヤネン・・・と、思います。(笑)


そんな事が他の曲でも度々あります。


最初の頃は、これって単なる我儘ではないかと
思ったのですが・・・

むりやり聴かせたら、パニックになって
顔が真っ青になってしまったことがありました。

ゞ(^o^ゞ))))ごめん!ごめん!

本当に受け入れられないみたいです。


・人の鼻唄がきらい!

たぶん、自分が聴けない曲を歌うのではないかと
ドキドキするからだと思います。

母が台所で小さな声で歌っていても
隣の部屋から

「歌わないでくださ~~い!!」
ヽ。(ー_ーメ)しゃきーん


と、叫ばれてしまいます。(汗)

聴覚過敏の由紀子には
小声でも聞こえるようです。

・苦手な曲は、その日の状態で変わってくる。

昨日、聴けなかった曲が、今日は大丈夫!
そして、今日は聴けた曲が明日はダメ!
という事もあります。

聴覚の過敏さと一緒で
ストレスが多かったり
PMSの末期などは
受け入れられない曲が多くなります。


・自分が歌っている時に、一緒に歌われると怒る!

意外かもしれませんが、由紀子はよく歌を唄います。(笑)

曲はその時によって違いますが
よく歌っています。

でも、由紀子が歌を唄っている時に
一緒に歌おうとすると・・・

「一人で!!」(。+・`ω・´)プッツンー☆

と、言って拒否されることがあります。

機嫌のいい時は、一緒に歌ってくれることもありますが
調子が悪い時は、完全に拒否です。

理由はよく分かりませんが、
たぶん・・・
由紀子が歌を唄う時は
フルコーラスを唄うわけではなく
お気に入りのフレーズだけを唄います。

それを、他の人が一緒に歌うと
そのフレーズ以外のところも
唄われてしまうかもしれないと
ドキドキするのではないでしょうか?


でもね・・・
一緒に唄おうとして
「一人で!」と、言われると
けっこう凹むんですよね?!(笑)
o( _ _ )o ショボーン


思いつくままに、由紀子の音楽へのこだわりを
書いてみましたが、

やっぱり、これはわがままなのではないか?
周りが甘やかしているから、そうなるのではないか?
と、思われる方がいらっしゃると思います。

でも、自閉症の人のこだわりとは
わがままに見えるものが多いです。

周りから見たら、我慢をすれば何とかなりそうなことが
本人にとっては、とてもつらい事だったりします!

私も、由紀子が学校に通っている頃は
なんとか我慢をしてほしいと思って
かなり無理をさせていました。

そして、その結果が
強度行動障害でした。


由紀子は特別支援学校の高等部を
一年生で退学をしています。

高等部生活が、もう無理かもしれないと
思ったきっかけの一つに
文化祭でのパニック事件がありました。

由紀子たちの学校の
記念すべき第一回文化祭の事でした。


由紀子たち一年生は
ステージで合唱を披露することになっていました。

由紀子もなんとか練習にも参加できるようになって
当日を迎えたのですが、

いざ、歌が始まるという時
伴奏のピアノが一音間違えてしまったのです。


それをきっかけに
由紀子のパニックが始まりました。

大泣きをして、奇声を発しながら
自分の頭を殴り、周りの同級生を殴り
止めに入った先生方も押さえられないほど
暴れてしまいました。

由紀子の興奮はなかなか治まらず
二年生、三年生の発表の時も
ステージに駆け寄って暴れてしまいました。


全校生徒と保護者、そして来賓の前での
大騒動でした。

由紀子のせいで
文化祭はボロボロになりました。


あの時は、その姿を見ながら
なぜ、そんなに暴れるのか?
どうして、わが子だけがそうなってしまったのか・・・と
絶望感でいっぱいでしたが

今、思えば
由紀子は本当につらかったのだろうと思います。

すでに強度行動障害の症状が出ていましたから
感覚はマックスに過敏になっていたはずです。

それを必死に我慢をして、練習に参加をして
ステージ発表に臨んだのだと思います。

そこで、伴奏のまちがい!


絶対音感のある由紀子が聞き逃すわけがありません。

その瞬間に、我慢のダムが決壊したように
パニックになってしまったのでしょう。

かわいそうな事をしてしまったと
今は思っています。

学校を退学したのは
学校の対応が悪かったからではありません。

先生方は一生懸命に由紀子を支えてくださいました。

ただ、由紀子がたくさんの我慢が必要な
学校生活に耐えられなくなったと、
私たち家族が判断したからでした。


学校をやめて、施設に通所を始めた時に
思ったことがあります。

学校は教育の場所で
施設は支援の場所なのだと!

由紀子には支援が必要になっていました。


あれ?
話が少しずれましたね?!(笑)
すみません!


今日はここまでとして
次回は、由紀子の音楽へのこだわりと
私たちがどのように付き合っているかを
書きたいと思います。


今日は、なんとなくまとまりのない文章に
なってしまいました。
ごめんなさい!!


長文を最後まで読んでくださって
ありがとうございました。



=END=
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2 コメント

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Unknown (匿名ですみません)
2016-04-14 18:09:33
僕の叔父の娘は自閉症です。息子はダウン症です。

叔父もそんな子供達の成長をブログで記録してました。

もちろん貴方と同じ様に画像付きで。

ほのぼのとした良い感じのブログだったそうです。

支持者も多く、コメント欄はいつもいっぱい。

そんなブログを何年も続けていました。

しばらくして、娘や息子が大きくなった時にブログを見せたそうです。

発狂する位怒って暴れてしまった様です。

自分達がこんな形でみんなに晒し者にされてるのが許せないと後から詳しく聞いたら答えたそうです。

余計な心配ならすみません。

由紀子さんが大きくなられた時、こんな風に世界中に公開されてる事を知ったらどう思うかと…

一度自分のエゴだけではないかと考えてみて下さい。
匿名さんへ (tomi)
2016-04-14 19:46:27
コメントありがとうございます。

写真のことなどに関しては
そのようなご意見があることは
承知しています。
過去に何度も考えた末に
この形を続けていくことにしました。

由紀子を育てる中で、私が学んだことを
今、自閉症の子どもさんを育てている方に
伝えていきたいと思う気持ちと

由紀子が強度行動障害になった時や
自傷行為で網膜剥離を起こした時に、
自閉症の人がどのようにして
乗り越えたのかを知るすべがなくて
辛い思いをしたので

その情報を発信していきたいと
思っていることはご理解ください。

確かに私のエゴなのかもしれませんけどね・・・。
ご意見は真摯に受け止めたいと思います。

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