ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

トラウマ

2009年04月15日 | ゆきちゃんの日記
昨夜のパニックのせいか、
朝から不機嫌な由紀子さん。 

どうなるか不安でしたが、
帰りのバスから降りてくるときは落ち着いていました。 
 
今日はずっと2階席で見学させていただいたそうです。
 
不安定になったのはバンド演奏の時、 
やめてください!」と叫んだとか・・・(笑)
 
何の曲を演奏したのかわかりませんが、
きっと由紀子が嫌な曲だったんでしょうね。 
 
その後は落ち着いていたとの事でしたが、
私との帰り道ではやはり不安定でした。 

私の顔を見た途端に不機嫌ですか・・・。
(-″-;)・・・・・・ 
 

その姿を見ているうちに、
私は気持ちが過去へとどんどん戻っていってしまいました。 
 

今夜も荒れるのかもしれない
またあの夜がやってくる・・・
(! ──__──) 
 

学校の行事が嫌で、施設に移ったのに・・・
施設にもやっぱり行事がある。

 
わかっていたつもりだったのに
荒れる由紀子の姿を思い出すと
とても憂鬱でした。 
 
次の行事は5月10日のゆうあいスポーツ大会です。 

来月もかぁ・・・・
( -。-) =3 

 
そう思っているときに
以前さつき園の主任をされていたN野さんから電話があって、 
新しくできる施設の説明に来たいとの事でした。 

 
そうです!
ゆきちゃんがさつき園で
最初に憧れたN野さんです。(笑) 


N野さんはさつき園と同じ法人の中にできる
新しい施設の施設長さんになられるのです。 
 
いろいろな場面で使える施設の選択肢の一つとして
新しい施設の説明を聞いた後
 
お願いをして
今の私の不安を聞いていただきました。 
 

「由紀子を来月のスポーツ大会に出すと申込みをしたけれど、 
今の由紀子を出していいものかどうか迷っています。」 

 
学校で荒れ始めるきっかけは
いつも運動会の練習でした。 


それと同じ時期にスポーツ大会がある。 

行進の練習やダンスの練習もある。 

また以前のような
つらい状態になるかもしれない・・・・。 

 
私は不安でいっぱいでした。

 
 
そんな私の話を聞いてN野さんは言いました。 
 
「スポーツ大会に対して由紀子さんが
どんな反応をするかわからないのだから、 
今、決めなくてもこれからの様子を見て、
決めてもいいのではありませんか? 
直前に行かないと決めても大丈夫ですよ。」 

 
N野さんのその言葉を聞いたとき
以前、相談員のF井さんに言われた言葉を思い出しました。
 
さつき園への通所を始めるかどうかを相談した時に、 
先の先の事まで心配をする私に、 

 
「施設の中でのことは、
施設の支援員に任せてみませんか? 
由紀子さんの様子をいろいろな角度から見て
何をどうするかを考えるはずです。」 
 
そうおっしゃったのです。
 
その時、私は支援員さんに任せようと決心をしたはずでした・・・。 
 
それを思い出した途端
一気に過去から引き戻された気がしました。 

 
今回の「ふれあいのつどい」でも
私がお願いをする前に 
由紀子の様子を見て
今回はムードに慣れさせるために
2階席からの見学にしたいと言ってくれたのでした。
 
 
それだけちゃんと由紀子の様子を
把握してくださっているのだから、 
これからの事も任せてみよう! 
そう思いました。 
 


そんな事も忘れてしまうほど
私は気持ちが後ろ向きになっていました。

 
 
何かある度に
過去のパニックの夜のつらい思い出がよみがえって 
守りに入ってしまう・・・

私の悪いくせです。 
いや、これはトラウマですね。 
 
施設に移したのは由紀子に安定した生活をさせるためでしたが、 
私のこのトラウマを取り除くためでもあるかもしれません。 
 
この一年は行事のたびに荒れるかもしれないけれど
がんばってみよう! 

そう決めたのだから
がんばろう!!

(ρ_; )頑張る・・・ 

=END=
コメント
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