yuki

消費生活アドバイザーの目

一目惚れも 化学反応!?

2005-06-26 22:04:16 | Book
名古屋大学の鍋島俊隆教授が書かれた「脳と心に効く薬を創る」(岩波科学ライブラリー)は、化学物質(クスリ)が脳(心)の働きにどのように働いているかをわかりやすく解説しています。

劇的な出会い”一目惚れも”脳の中でドバミンが放出された結果で化学反応と思うと味気ありませんが、地道な実験の積み重ねでアルツハイマー病の治療薬の開発も着実に進んでいるようで、高齢化社会に向けて期待が持てます。

本の中で、催奇形性があり発売中止となった睡眠薬サリドマイドが白血病に効果があることがわかり、医師主導型臨床試験が進められていることが紹介されています。

同制度は、外国で臨床実績のあるクスリを日本でも臨床試験ができるように厚生労働省で認めたものですが、クスリの副作用が起きたときの補償をどうするかが問題になっているそうです。

効果のあるクスリを早く使えるようにすることは良いことなのですが、万一のことを考えると医師の善意の活動だけに頼る活動では限界がありますね。

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