ああ恥ずかしい・千葉

　今年の千葉市では年初の市長の汚職事件による逮捕、辞任劇。そして今月発生した市議会議長の恐喝事件容疑での逮捕と立て続けに不祥事が発生している。特に今回の被疑者の市議会議長は、以前にも市役所の役人を恫喝したと物議をかもした人物である。新市長も市議会議員時代に議会での質問時に穏やかならない言動で注意されたことがあるらしい。ああどうなっているのだろうかと思ってしまう。

　そして今回発覚の千葉県庁内の不正経理処理問題。０３～０７年の５年間の事務機購入などにあてた消耗品費６４億８７００万円の内、２９億７０００万円が不適正処理とされる。県知事は個人的な消費などと疑われる推計７億円を管理職だった職員やＯＢから返還を求めるという。

　不正が見つかったのは、出先機関を含む４０１部署のうち３８３部署。県土整備部が９億余、農林水産部が７億円余と多く、県警本部でも１億４千万が見つかったという。私的流用の疑いがある使途不明金は１億１１００万円もあつた。さらに業者側に預けた「プール金」は、０２年以前から引き継がれたものだけでも４億１８００万にのも上ってという。

　今夜の夕刊の報道では、プール金を預かるのは出入り業者の忠誠度をはかる物差しとされたほか、金券等の購入の場合は別に業者へのマージンを上乗せして購入する風潮さえあったそうである。多額の税金が不正に費消された事実も発覚している。

　ここで不思議に思うのは、これらの不正プール金は３０年余も続いた悪習だったことである。近年、他の府県でもこのような不正が多く発見されながら、千葉県では今回の新知事による総点検があり始めて発覚したことである。これまでの代々の知事さんたちは全く気が付かなかったのだろうか？。それとも千葉県庁の職員の方が上手で、巧妙に事態を隠蔽してきたのだろうか？。どちらにしても徹底的な事態の究明を望みたいものである。