ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

山下久美子さんの子育て

2007-01-11 19:57:40 | 独り言
朝日新聞の「患者を生きる」と言ふコラムを良く読むようになっている。
新年早々にはロックシンガーの山下久美子さんの決意と題する、コラムが5回に亘って掲載された。
既にお読みの方も多いと思うが、敢えて紹介してみたい。

41歳の妊娠。シングルマザーになると心に決めて、自分の足でキリリと立って育てる選択肢を選んだ。
その夏にはデビューして20周年の記念アルバムと発売とコンサート控えていた。
ところが妊娠6ヶ月の定期健診で胎児は双子である事が判明した。
「このお腹で2人も育てられるの?」の疑問もあったが「2人も1度に生まれるなんてラッキーよ」と主治医の先生に励まされたが、不安が先にきた。
ところが妊娠8ヶ月目の検診で、一人の子の方があまりにも小さい事が判った。
広尾の日赤医療センターに急遽入院したが、早く2人をお腹から出して上げた方が良いとの事で、予定より2ヶ月早かったが帝王切開で出産した。
2人とも小さく、姉妹はNIC(集中治療室)の閉鎖型保育器の中で治療を受けた。
NICには毎日通った、退院したあとには母乳を搾り、冷凍用の小さな袋に入れて届けた。
赤ちゃんはまだ自分の力ではおっぱいが飲めなかったのだ。
しかし先生の「一つ一つ、自分の力で乗り越えていますよ」との言の通り、1人は1月に、2人目は3月の初めまでの入院で元気に退院出来た。
2人の退院後が大変だった、交互に目を覚まし、ミルクを求めて泣く姉妹。片腕で1人に母乳を飲ませ、反対の手でもう1人に哺乳瓶を吸わせる「曲芸」もあった。
さすがに郷里の母親にSOSを求めた。保育園に通い始めるまでの一年間は「人生で一番奮闘した時期」だった。
「あなた、強いわね」と母親からぽつんと、言われた事がある。
生まれた子達が未熟児ながらものともせずに育てて来た。「ロックに鍛えられたから強くなった」と言ふ彼女の生き様が頼もしいと思う。

今年の4月には2人の姉妹とも「未熟児」とは思えない程元気に成長して小学校に進学する。
将来はこの奮闘した母親の事を知り、きっと母親以上に強く逞しく生きなければと考えるに違いが無い。

今夜の 「クスリ」
萩本欽一さんと氷川きよしさんが津軽を旅していた。大相撲の高見盛の郷里の板柳町で、リンゴ園の彼の生家を訪ねた。彼とそっくりの母親が曰く「負越している時は電話も寄越さない、勝越した時に意気揚々と電話が来る」あの勝った時の胸を張りそっくり返りながら花道を引揚げる姿を思い出した。 トホホ・・・


コメント
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