畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載157「大盛り一丁!」(その2終わり)

2018-06-16 07:02:59 | 食べ物

           大盛り一丁!(その2終わり)


 長岡に何店舗か展開する、それなりに名前の知られたラーメン屋さんが有る。

何よりもそこが有名なのはボリュームが凄いと言う事。

聞けば、「あそこの大盛りはすり鉢のような大きな丼で出て来る」と言うではないか。


 長岡に住んでいた娘を夫婦で訪ね、昼食をそのラーメン屋で摂る事に決まった。

メニューを見るまでも無く、一度はその大盛りとやらを食べてみたいと思っていたので、躊躇なく決めた。

 しばらくして、出てきたその大盛りは、想像を越えるような一杯。


 ヨシッ、とばかりに気合を込めて食べようとすると、

となりのテーブルの夫婦と思われる客人から遠慮がちに質問された。

「あのー、失礼ですが、それ、お一人でお食べになるのですか」と。


 家族、となりのテーブルの客人の視線を感じながらも、無理する事も無く腹中に収まったのだった。

ま、称賛の拍手までは無かったが。


 大食、大食らいなんて決して褒められたものではなく、自慢するようなものでも無かろう。

しかし、一人私の大食に理解を示す人間も居て安心する。

それは義母で「いっぱい仕事をする人は、いっぱい食べるもんだいや」なんて言葉で。

                    (終わり)

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「神楽南蛮」を植える(その1)

2018-06-16 04:41:31 | 野菜

 苗の成長に植え付け作業が間に合わない。

神楽南蛮もハウスの中で大きくなりすぎるほど成長。

 神楽南蛮は地方野菜の一種で、ごつごつとした表面が神楽の面のように見えることから呼ばれる。

野菜の種類にもよるが、棒畝、一本畝は畝の真ん中に堆肥をたっぷりと入れて埋め戻す。

 

  ここの畑は面積が120坪ほどで旧国鉄官舎の跡地です。

宅地で購入し、その後自力で地目変更手続きをして畑とした場所です。

 旧宅地のために土は石あり、コンクリート片ありの大変な土地だった。

今も大小さまざまな石が耕すたびに浮き上がって来る。

 

  例によって建設用の水糸をピンと張って目印として真っ直ぐな畝を作る。

多少の石も何のその、エンヤコラとばかりに鍬を引く。先ずは体力勝負です。

 

  次に黒のマルチシートを張ります。

幅が135センチだと一人で張るのは辛いが、これは120センチで楽勝です。

 

  こうして、片方の端をしっかりと土に埋め、畝を跨いでマルチシートの巻物を引く。

10年近くも前になるけれど、山の畑のさつま芋の畝は、135センチのマルチを一人で張っていた。

 135センチで100メートル巻きのマルチは重くて、喘ぎながら引き、途中で一息入れていたものです。

そんな風にして、40畝以上も一人で作り上げていたのだから、若かったなー。

                (続く)

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