ウィトラのつぶやき

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期待はずれの民主党のマニフェスト

2012-12-03 14:08:12 | 社会

民主党が衆議院選挙に向けてマニフェストを改定した。

前回の、税金は上げない、福祉は増やす、教育費も増やす、個人に金を配るといったバラ色のマニフェストを掲げ、「無駄遣いを減らせば資金は出てくる」といった夢物語から、かなり現実路線に来た感じはするが、やはり期待はずれである。そしてまだ夢物語も残っている。

例えばエネルギー政策である。クリーンエネルギーで雇用を140万人増やすと言っている。一人当たりの年収を400万円とすると年間5.6兆円である。一人当たりの電気代に換算すると5万円弱、4人家族なら年間20万円弱である。これだけの電気代を値上げするのだろうか?そこは何も書かれていない。経済政策も具体案がない。現在、民主党が特に方針を持った経済政策に取り組んでいるとは思えないが、このままの状態を続けるつもりということしか伺えない。唯一、私の興味を引いたのは農業の第6次産業化だが具体策は見えず、農家の個別補償という産業化とは矛盾するような政策を続けるとしている。自民党は個別補償は見直すと言っている。私が悪法だと思っている中小企業支援法も成果に入れて続けると言っている。

野田氏が総理大臣になったときには最大の課題は震災からの復興だったはずである。1年以上経って、復興が順調に言っていると思っている人はいないだろう。それにも拘らず、復興については精神論ばかりで具体論は殆ど何も語っていない。今までのやり方を続けるつもりなのだろう。

公務員の人件費2割削減も私は支持しており、自民党は何も言っていないが、3年間で全く削減できていないのでこれは無理だと思っている。民主党は既に1割削減したと言っているがこれは震災復興のための時限措置であり、元に戻ることになっている。これはまやかしである。唯一私が評価しているのはマイナンバー法案である。これに関しては自民党は何も言っていない。私は自民党政権になったらうやむやになってしまうのではないかと危惧している。今回民主党が野党に転落するのはほぼ確実だと思うが、野党になってもこの点は訴えてほしい。自民党と差別化できる点だと思っている。マイナンバー法案だけは自民党以外の政党に声を大にしてもらいたいと思っている。


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1 コメント

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今度の選挙の争点は? (世田谷の一隅)
2012-12-04 12:03:34
①民主党政権を継続させるのかどうか? 政権交代以来、色々と期待を裏切ってきたことは確かだが、自民党に戻すか、それとももう少し民主党政権を続けるのか?
②自民党+公明に戻すとして、衆参のねじれをどこまで許容するのか? 
③維新や未来等の新興勢力に、どこまで期待するのか? 過半数を取れない第三勢力をどんなに束ねても呉越同舟は避けられないので、政権は不安定。

つまり、国民は 高福祉、低負担、非原発、経済成長、等の「良いとこ取り」を期待した観点で選択するのかもしれないが、所詮、そんな政策集団は破綻するのが明白(これは前回の選挙でも、民主党のマニフェスト分析をすれば容易に創造出来た内容)。懲りもせずに、安っぽいジャーナリズムに惑わされて、1票を投じる事の繰返しが、結局民主主義の限界。

リーダの不在を嘆く勿れ、国民の意識のレベルで、リーダは出てくる。妙な英雄傑出に走らないことだと思ういます。野合だとか言われようが、最終的に政権に就かねば思った政策は展開できないと認識し、数をまとめるのは私は正しいと思う。その意味で、民主、自民、維新、未来も所詮、政権に就きたい人達の集まりなんだから、そのうちで,どれを選ぶかが選挙。

思想の正しいの正しくないの、野合だと言われようが何でもいいから数として集められる共通項だけ出して、訴えるのが、選挙の作戦としては正しいと思う(だから私は投票しないが未来や維新を支持する人がいても非難はしない)。 

但し、過半数に達しないのであれば、その政党に投票した国民は政策が実現できない事に我慢しなければならない。所詮、過半数以下は切り捨てられる宿命だと思う。

今度の選挙で私は〇〇党を支持したいが、だからといって、その政党の政策を全面的に支持するわけではないが、4年間は我慢するつもり。
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