ウィトラのつぶやき

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中国経済は曲がり角?

2010-07-08 06:38:24 | 経済
中国は驚異的なペースで発展を続け、現在は世界経済を引っ張る状況になっているが、私はそろそろ曲がり角ではないかと思っている。

以前から私は中国の不動産がバブルではないかと思っていた。これはおそらく皆が思っていることであまり反対する人はいないだろう。しかし、中国経済はまだまた実力的に過小評価されている面があり発展余地が大きいので、それほど深刻にとらえていない、と言う人が多いと思う。私もそう考えていた。

最近、曲がり角かな、と思うのはホンダなどの各地の工場で起こっている大規模なストである。これはインフレが過熱気味で物価が上がっていることが要因だと思っている。アメリカは中国元の切り上げを求めているが、インフレになれば元の切り上げと同じ効果があるので、中国政府は応じたとしてもごくわずかだろう。

問題は、中国の安い労働力を求めて進出した中国外からの企業である。こういった企業は中国市場を目指すのではなく中国で生産してアメリカで販売するようなことをしているのだが、こういった会社が次第に中国からインド、インドネシア、ベトナムなどに出ていくと思うのである。

こういった動きがどの程度中国全体の経済に影響するのかは分からない。しかし、このあたりでブレーキをかけておいたほうが良いと政府が考えてブレーキをかける、それが投資心理に影響を与えて加熱する不動産投資が抑えられる、ということがありそうに思うのである。

外資の工場移転などは大した問題ではなくまだまだ中国経済はこのまま発展するかもしれない。まだ3年から5年くらいは発展余地はあるだろう。だがそのときにブレーキがかかると、日本やアメリカのバブル破裂のように大きな経済的インパクトが出るような感じがしている。

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