先日、党首討論会が行われて、マスコミも物足らない党首討論会だった、と報じている。私も同感である。
マスコミは「政治と金」の追及が甘い、と言っているが、私にはそれしか話題がなかったことが問題だと思える。時間の半分くらいはこの種の話でもよいが、残りの半分くらいは両党間での考え方の違いを論ずるべきだろう。いずれにせよ、これは自民党の谷垣総裁の問題である。
私としては公務員改革のことを追及してもらいたかったと思っている。特に高級官僚に関して、民主党は「権力を政治家に移すべき」と言っているのに対して自民党は「官僚をうまく使うべき」と言っており、スタンスが違うのだから話題に乗せるべきであったと思う。
谷垣総裁は民主党のやり方を「ファシズムのようだ」と何度か言っており、独裁のリスクを感じているはずである。公務員改革をして権力を自分のところに集中させるのは、独裁に向かう第2歩目である。(第1歩目は選挙に勝つこと)
独裁が悪いとは限らず、この話は明らかに相手側に問題があり、相手を攻撃できる類いの話ではない。現在の官僚システムに問題があることは多くの人が感じており、それをどう改善するか、その手法に異なった考え方があるということである。
こういう点を浮き彫りにしてどちらの考え方がどういうメリットがあるかを明らかにするのが本来の党首討論の趣旨だろう。
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