ウィトラのつぶやき

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不思議な航空券の料金体系

2010-07-02 11:16:00 | 生活
今週は比較的時差ボケが少なく長子が良い。やはり来るときの飛行機が空いていたのと日曜日にゆっくりできたのが効いているのだろうか。

ところで、私は航空券の価格体系に以前から不思議な感じを持っている。
それは同じエコノミークラスでもヨーロッパ便などではクラスによって価格が大きく異なる点である。

エコノミークラスでは大体3クラスの価格がありそれぞれ往復で10万円くらいずつ異なっている。一番下と一番上では20万円の価格差がある。
それで待遇にどれくらい差があるかというと現地で変更が容易だという点や、ビジネスクラスにアップグレードできる率が違うという点くらいしかなく、乗ってしまえば待遇に差は無い。同じクラスで20万円もの差があるのである。

ビジネスクラスに乗れれば確かに待遇は良いが、ビジネスクラスは30万円くらい高い。どんな豪華なホテルでも1泊30万円というのは極めて特殊な例であり、普通は高くても5万円以内の価格差だろう。そういう感じがあるので個人で旅行する人は高いクラスのチケットを買うのは緊急事態のときしかないのが普通だと思う。

それではどうしてこういう料金体系が残っているのだろうか? これはビジネスマンが出張するときにどこまでのクラスのチケットを買って良いかが社内規定で決められているからだと思う。最近景気が悪くなってきて、ビジネスクラスで出張することを許さない会社が増えてきた。そのような会社が、それまでビジネスクラスに乗ることを許していた社員にエコノミーにするように指示して、会社内の地位によってどこクラスのチケットを買ってよいかが異なっていることが少なくないと思う。

しかし、これはおかしな話である。同じ待遇を受けるのなら安いほうが良いはずで、本来最も安いチケットを買うのが筋だろうと思う。個人が会社でチケットを手配するときには代理店に手配を依頼することが多く、代理店は高いチケットのほうが手数料が多いので高いほうを取る、という非合理的な購買行動が起こっていることが現在の料金体系につながっているのではないかと思う。

こういうところをどの程度きちんと管理しているかで会社の強さが変わる感じがする。


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