ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

核医療を受けた

2011-06-02 07:40:33 | 生活

私は最近まで知らなかったが核医学という分野があることを身をもって体験した。

レントゲン検査を受けると何か影があるということでCTやら血液検査を何度か受けて最後に核医学検査というのを受けた。
これは先日東京の水道水に交じったと言って話題になった放射性ヨウ素を体内に注射して、そのヨウ素が主要部分に集まることが多いのでそこから発せられる放射能を測定して患部の活性度を調べる検査である。報道されたように甲状腺癌になるリスクがあるのでそのリスクを避ける薬を飲みつつ、注射から8日後に検査を受ける。

結果は腫瘍はあるものの良性であるので特に治療の必要はない。しかし、定期的に検査を受け、経過を観察する、ということになった。次回は半年j後にもっと簡単な検査を受けることになっている。

この放射性ヨウ素というのは先日騒ぎになった水道水で言うとどのくらいの分量になるのだろうか?教えてはくれなかったが外部から測定できるくらいだから1カ月毎日1リットル飲み続けたくらいにはなるのではないかと想像している。放射性ヨウ素は半減期が8日なのでそのうち体内から無くなります、という説明である。水道水の騒ぎの時にもこういうものと比較してどのくらい危ないかを知らせればよかったのに、と思う。

この治療費は高かった。検査代は健康保険を使って12000円程度なので、相当に高額である。検査を受けて1週間後に医師の診断を聞く。この診断料金は210円(保険を使って)である。日本は診断費が安いと言われるが、検査料と診断費のアンバランスがあまりに大きいと改めて感じた。しかしながら医師の給料は検査技師よりもずっと高い。病院全体で収入をプールして再配分しているのだろうが、こういう料金体系にすれば病院はどうしても「検査漬け」に走りたくなる。

厚生労働省の行政が関わっているのだろうが診療報酬の体系見直しが必要だと改めて思った。