ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

iPadは日本でも売れるのか

2010-05-13 11:07:48 | 経済

またまたAppleが私の予想を裏切って大成功している。iPadはそれほど売れるとは思っていなかったのだがアメリカでは既に100万を超えている。100万台を超えるというのはもはや珍しいもの好きの人たちだけではなく、本格的に普及しているということだろう。

私自身は日本の現状でそれほど魅力のあるコンテンツがあるとは思えないので、アメリカのインターネットは日本よりかなり進んでいるのかなと思っているのだが、日本で5月末に発売してどうなるかである。

5月末に発売されて日本でも売れるようだと、色々な業界に対する波及効果が大きいだろう。これまでこの種のパソコンと携帯電話の中間的な端末は何度も市場に投入されてきたがことごとく失敗してきた。端末の価格も高く、通信料金も高いので特殊な人にしか使われなかったからである。

今回のiPadは何が違うのだろうか?
ハードウェアはこれまでのものよりもかなり洗練されている感じがする。売れるかどうかわからないのであまり開発費を投入せずにあり合わせの部品を使って作ったために性能の割に大きくて重い感じになって、売れない。売れないからさあらなる開発費を投入できずにいずれは市場から消えていく、という繰り返しだったのが、思い切って開発費を投入して魅力的な端末を開発して世に問うたということは間違いないだろう。

しかし、通信料金が高いという点は変わっていない。家で固定のネットワークを使って何かをダウンロードして通信できない時に見る、というやり方に魅力を感じるほどのコンテンツがあるとは思えない。出先でちょっと時間があるときに、見ようと思うようなコンテンツがそれほどあるのだろうか?

日本の情報化社会を大きく変えるかもしれないiPadの売れ行きをある意味ではわくわくしながら待っている。私自身は欲しいとは思っていないのだが・・