ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

投機と投資(2)

2008-10-23 15:30:03 | 経済
昨日は原材料などの実物買いについて述べたが本日は株式の売買について述べてみたい。

株の売買には投機と投資の両方が含まれていると私は考えている。ほぼ100%投機という性格の売買からほぼ100%投資という売買まである。

投資色が最も強いのはベンチャーに対する出資だろう。誰かが新しいことをしようとして資金を求めているときに「出世払いで良いよ」と言って資金を投じ、代わりに株券を受け取る、これが株の根源だと思っている。

一方デートレーディングや空売りは投機がほぼ100%といってよいだろう。値上がりを期待しているだけでその事業を助けようという発想はほとんど感じられない。

一般には株の売買は両方の性格を持っているだろう。ウォーレン・バフェットのやっているのは投資に近く、リーマンブラザーズがやっていたのは投機に近いと私は考えている。

一般の人がどこかの会社の株を買って1年くらいして値上がりしたら売る、というのはどちらに入るだろうか。私はその人の意図によって両方あると思う。つまり、その会社が好きで応援する意図があって株を買った場合は投資と考えてよいだろう。一方、純粋に値上がりを期待して買った場合は投機と考えてよいだろう。食料品会社などで株主優待でその会社の商品をくれる場合があるが、そのような株主優待に期待しているのは投資色が強いと思う。

このように株の売買には投機と投資が入り混じっているが私はそれでも投資は奨励し、投機は抑制すべきだと思っている。次回にそれをどうやって実現するかを考えてみたい