久しぶりになってしまいました。
書くことを仕事にしているだけに、
何だか、綴る一方の毎日に
疲れることがあるんですね。
こういう状態になると、
メールに返事もできなくなってしまう。
でも、やっと脱したみたいです。
だから、久しぶりに書きます(笑)。
というのも、今日はまた格別、
書きたくなることがあったんですよ。
「文具王」と呼ばれる方の取材に行ってきたのですが
さすがは文具界のカリスマ、
話が超絶、おもしろい。
その方は「サンスター文具」という会社に
お勤めの方で、TVチャンピオンの
「文具王決定戦」で優勝し、
今の会社にスカウトされた、という
経歴をお持ちです。そして今までに
「シュレッダーはさみ」など、数多くの
アイデア文具を手がけてこられました。
たとえば、コンパスってほとんどの場面で
定規と一緒に使いますよね。
しかも、半径●センチの円を描こうとして定規を当てると
コンパスを開くとき、定規を軽く押してしまったりして
どうしても、うまくいかなかったりする。
そこで、彼はコンパスの入れ物に
5㎜きざみのくぼみを作り
円の中心に来る針の先と
円を描く鉛筆の先をここに刺せば
簡単に決まった大きさの円が描ける、という
仕組みを作りました。
そんな彼は言います。
「ものの成り立ちを見るんです。
なぜこうなっているかがわかると、カイカンなんです」と。
たとえば、空を見上げて歩くと
「消火栓」とか書いてある看板を見ますよね。
これ、2箇所で吊されているわけですが…
その1箇所は、チェーンで吊されている。
もう1箇所は、金属の棒で吊されている。
そして、これには理由があるんです。
たとえば何かの力がかかり、金属の棒が折れても
もう片方がチェーンだから、看板が落ちることはない。
だが、両方チェーンだと、ふだん
風が吹いただけでブラブラしてしまうから
片方は堅い金属の棒で吊してある。
たとえば、ファブリーズとか、消しゴムとか
手で持つものって、必ず、右手で持ったとき
ロゴが読めるようになっている。
こんな風に、彼はいろんなものが
どのような来歴でできているのかを
ものすごく考えるわけです。そして…
「その”もの”がなぜこういう形になっているか
理解できたとき『じゃあ、こうすればいいじゃん』という
アイデアが沸いてくる」と言うんですね。
ぼくは、周りにあるものをどれだけ真剣に見つめていただろう?
歯ブラシの取っ手の一番下にある穴はなに?
皿の下にある円形の支えみたいなのはなぜついている?
ものだけじゃない。人間のかたちを、ぼくは
どれだけ真剣に考えていただろう?
今日は、そんな発見があった一日でした。
書くことを仕事にしているだけに、
何だか、綴る一方の毎日に
疲れることがあるんですね。
こういう状態になると、
メールに返事もできなくなってしまう。
でも、やっと脱したみたいです。
だから、久しぶりに書きます(笑)。
というのも、今日はまた格別、
書きたくなることがあったんですよ。
「文具王」と呼ばれる方の取材に行ってきたのですが
さすがは文具界のカリスマ、
話が超絶、おもしろい。
その方は「サンスター文具」という会社に
お勤めの方で、TVチャンピオンの
「文具王決定戦」で優勝し、
今の会社にスカウトされた、という
経歴をお持ちです。そして今までに
「シュレッダーはさみ」など、数多くの
アイデア文具を手がけてこられました。
たとえば、コンパスってほとんどの場面で
定規と一緒に使いますよね。
しかも、半径●センチの円を描こうとして定規を当てると
コンパスを開くとき、定規を軽く押してしまったりして
どうしても、うまくいかなかったりする。
そこで、彼はコンパスの入れ物に
5㎜きざみのくぼみを作り
円の中心に来る針の先と
円を描く鉛筆の先をここに刺せば
簡単に決まった大きさの円が描ける、という
仕組みを作りました。
そんな彼は言います。
「ものの成り立ちを見るんです。
なぜこうなっているかがわかると、カイカンなんです」と。
たとえば、空を見上げて歩くと
「消火栓」とか書いてある看板を見ますよね。
これ、2箇所で吊されているわけですが…
その1箇所は、チェーンで吊されている。
もう1箇所は、金属の棒で吊されている。
そして、これには理由があるんです。
たとえば何かの力がかかり、金属の棒が折れても
もう片方がチェーンだから、看板が落ちることはない。
だが、両方チェーンだと、ふだん
風が吹いただけでブラブラしてしまうから
片方は堅い金属の棒で吊してある。
たとえば、ファブリーズとか、消しゴムとか
手で持つものって、必ず、右手で持ったとき
ロゴが読めるようになっている。
こんな風に、彼はいろんなものが
どのような来歴でできているのかを
ものすごく考えるわけです。そして…
「その”もの”がなぜこういう形になっているか
理解できたとき『じゃあ、こうすればいいじゃん』という
アイデアが沸いてくる」と言うんですね。
ぼくは、周りにあるものをどれだけ真剣に見つめていただろう?
歯ブラシの取っ手の一番下にある穴はなに?
皿の下にある円形の支えみたいなのはなぜついている?
ものだけじゃない。人間のかたちを、ぼくは
どれだけ真剣に考えていただろう?
今日は、そんな発見があった一日でした。