英語と仕事の好きなワーキングマザーゆきの日記

小4、小1のボーイズを抱える、管理職ワーママの日記。お酒、ランニング、旅行とショッピング、仕事について綴ります。

『勝間・藤巻に聞け!「仕事学のすすめ」自分ブランドで課題克服』(1)

2010-06-17 00:02:30 | 読んだ本
第1章はファッション業界で活躍する藤巻幸夫の仕事学。
彼が語る自分ブランド、人の巻き込み方、リーダーとしてあり方は
一読の価値ありです。

ファッションの世界で生き残るブランドの条件。
「ストーリー(物語)・・・確固たる意思と、それが生まれてきた背景」
「ヒストリー(歴史)・・・売れない時代にも負けないことによって刻み込まれた時間」
「フィロソフィー(哲学)・・・とにかく作り続けるのだという意識」

これは人間にも置き換えられると藤巻氏の言。
「信念を持って行動し(フィロソフィー)、自分がどのような軌跡をたどってなぜ
ここにいるのか、なぜコレにこだわるのかという目的や使命を自覚して(ヒストリー)、
自分の言葉で周囲の人々に語りかけ、人の心を巻き込みながら、
より大きな仕事を実現していくこと(ストーリー)」が
自分ブランドを確立出来る秘訣だというのです。

藤巻氏は30代のころ、バーニーズへの出向にて大きな失敗をしたと言っています。
その際に少なくとも「売り場のスタッフに品物の魅力を伝えるなどして巻き込み、
人を育て、売り場に活気をつくる努力をすればよかった」
と振り返っています。

自分がやりたいことは「仕事仲間や友人たちと意見を交換しながら、
ともに前に歩いていき、職場の中にスタッフもボスもいない、
まるでひとつのチームのような雰囲気を作る」ことであるとして、
その後は自らの志をより所に邁進していきます。

藤巻氏は人を巻き込んでいく第1歩として相手に興味を持つことから
始めると説きます。
「人に心を開いてもらうには褒めるのが一番。褒められて悪い気がする人はいません。」
「いきなり性格や仕事の内容まではわからないので、まずは目に見えるところから
会話をはじめていく」というのは、ファッション業界に限らず、
ビジネスの世界でもしくはプライベートで人と関わっていくのに有効な方法だと
感じました。

藤巻氏の章の中で一番共感したのが、「失敗は人を成功させる」というところです。
転んでもただでは起きないぞ、と最近仕事上で感じたばかりなのですが、
「結果がついてこなかったというのは、それでも何かが足りなかった、
ただそれだけのこと」であり、「分析し、原因を導き出し、それを次に生かせるよう」
にすれば良いとしています。
その意味で若いうちに失敗経験が積めるよう「若手のリーダーが活躍できるような社会
にすることが必要」だとときます。
また上司は「仕事、人脈を一人占めせず」、若手を巻き込み、自らの志をバトンタッチ
していく必要があると言っています。
人を巻き込み、同士、部下の成功を自分の成功だと感じて喜べる藤巻氏ならではの
言葉だなと最後に感じました。

「第2章 勝間和代の仕事学」については別の日記で。

(勝間和代・藤巻幸夫 NHK出版生活人新書)


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