☆yukarinの映画鑑賞日記α☆

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聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-

2011年12月23日 | ★★★★

2011/12/23公開 日本 140分
監督:成島出
出演:役所広司、玉木宏、柄本明、柳葉敏郎、阿部寛、吉田栄作、椎名桔平、益岡徹、袴田吉彦、伊武雅刀、宮本信子、香川照之

誰よりも、
戦争に反対した男がいた。

昭和14年夏。日独伊三国軍事同盟をめぐり、締結を強く主張する陸軍だけではなく、国民の大半も同盟に希望を見いだしていた。そんな中、海軍次官の山本五十六、海軍大臣の米内光政、軍務局長の井上成美は、陸軍の圧力や世論にも信念を曲げることなく同盟に反対の立場をとり続ける。しかし、第2次世界大戦が勃発し... (シネマトゥディより)


誰よりもアメリカとの戦争に反対し続けた連合艦隊司令長官・山本五十六を、作家・半藤一利の監修の下に描かれた戦争ドラマ。
監督は『孤高のメス』『八日目の蝉』の成島出。

恥ずかしながら名前を知ってる程度、、、。太平洋戦争前後の歴史はよくわかってないので戦争映画は苦手だけど、ここはひとつ勉強しとかないとなーということで観てきました。

アメリカとの戦争を強く反対しながらも、真珠湾攻撃を指揮することになってしまったのが何とも皮肉なもの...。
司令長官というからお堅い人なのかと思うとそうじゃなくてとても情の深い方でした。常に冷静に物事を判断し、周りの人への気遣いも細かいし、そしてお茶目な部分もある方なんですね。こんな時に将棋かよっとつっこみたくなるところもあったり...それは周りに冷静にさせるためなんだろうな。

そんな山本五十六を演じた役所さんはとてもハマっていて温かみのある演技が良かったです。お話の進行の役目もある玉木くんの語りも良かったな~いい声だからうっとりさ。

戦争映画とはいえ、ひとりの人間を中心に描いたお話なので戦闘シーンはあまり出てこない。全体的にやや淡々と落ち着いた展開で戦争映画につきもののお涙頂戴的な所がないのは良かった。でも、戦闘中の一機が故障で帰還できずにこのまま落ちるくらいならと敵の船に突っ込んでいくシーンはさすがに泣けました。

勝ち目のない戦争なのに体裁ばかり気にしてまともな判断ができないおばかな上層部。これは戦争は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ...じゃないですかー。引くに引けない事情は、メディアが勝ちの戦争を煽りまくって一般大衆を舞い上がらせたのもいけないんだろうけど。

焼け野原になって廃墟化した風景を見てると過去ではなくて今を見てるよう。70年目という節目の年に原発事故、今の政府やそれぞれの組織を見てると全くこの国の体質は変わってないんだなと思わされました。戦争も原発事故も人災...何度廃墟になることか。

 

 

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10 コメント

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こんばんわ (にゃむばなな)
2011-12-23 22:04:29
今の時代と被ることが本当に多いですよね。
でも日露戦争が終わった40年も経たずに太平洋戦争が始まっている史実を思い返せば、開戦から70年。日本があの戦争を忘れてしまうにはあまりにも十分すぎる時間ですよね。
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Unknown (KLY)
2011-12-24 00:29:24
ぶれない五十六、しかし彼とてもポピュリズム政治に最終的に破れて日米開戦へと突き進むことになる…。時代の大きなうねりの前では人は無力なのかもとも思います。
自分の目と耳と心で見ろ!という五十六の言葉は、あの当時の若い世代だけでなく、その子孫たる我々にもむけられてましたよね。
返信する
にゃむばななさんへ (yukarin)
2011-12-25 15:11:36
こうも今と被るとは驚きです。
開戦から70年経ちましたけど、今この作品を観て今を見つめ直す時期でもあるのかなと思いました。
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KLYさんへ (yukarin)
2011-12-25 15:14:14
五十六さんの言葉は今でもずしりとくるものがありますね。
今の私たちにも向けられた言葉ですね。
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こんにちは (たいむ)
2011-12-26 00:22:32
気合いで戦争に勝てれば世話ないってね。

一般市民には情報が正確に伝わっていない事が良く分かるし、鵜呑みにするのもどうかと感じます。
現実にも色々当てはまるかもしれないと思うと・・・怖いっすね。
返信する
いつもありがとうございます。 (やっちゅ)
2011-12-26 09:59:39
いつもTB返しありがとうございます。

役所広司の演技見事でした。

五十六の主張や考え、人柄は素晴らしく、現代でも彼のようなリーダーが存在して欲しいと思います。

私達国民も理想のリーダーばかり求めているだけではなく、彼が言うように常に物事の本質をみていくことや、目や耳や心を世界に開いていかなければいけないと感じます。

この映画、原作の半藤氏が自身でも山本贔屓だと語っていることや、五十六の出身地の長岡市や新潟のメディアや高校OBなどが制作に関わっていることなどから、よい面ばかりだけが並べられているせいか、映画としてのメリハリに乏しかったようにも思いました。

Wikipediaなどで五十六のことを見ると、好意的な評価も多いですが、批判的な評価も多く見られます。批判的な評価に関するエピソードを盛り込んでいくと、もっとメリハリが付いたのかと思います。

話は変わりますが、もしよろしければ僕のサイトとの相互リンクをお願いします。
サイト名:映画とライトノベルの日常自販機
リンク先URL:http://sugiyama.tv

返信する
たいむさんへ (yukarin)
2011-12-26 13:00:05
一般市民に正確な情報が伝わってこないのは今も同じですね^^;
今年は振り回されましたからね。
返信する
やっちゅさんへ (yukarin)
2011-12-27 17:54:38
役所さん素晴らしい演技でしたね。
今の時代にも五十六氏のようなリーダーは必要ですね。
この作品を観ていろいろと考えさせられる部分がたくさんありました。

人間だから良い面悪い面もあるとは思いますが山本五十六という人物を知るという面では良い作品だと思ってます。

相互リンクの件ですがこちらこそよろしくお願いいたします。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
返信する
こんばんは☆ (ノルウェーまだ~む)
2012-01-19 00:00:23
yukarinさん、こんばんは☆
寒い日が続いていますが大丈夫ですか?

私も勉強不足で、初めて知った事実もあったり・・・
いやあ、勉強になります!
返信する
ノルウェーまだ~むさんへ (yukarin)
2012-01-20 14:55:57
こんにちは♪
やっと風邪も治りまして頭もさえてきました(笑)
お互い寒さには気を付けましょー。

私も初めて知ったこともあって、ほんと映画は勉強になりますね。
返信する

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