
2016/06/11公開 日本 119分
監督:瀬々敬久
出演:佐藤浩市、綾野剛、榮倉奈々、夏川結衣、緒形直人、窪田正孝、坂口健太郎、筒井道隆、鶴田真由、赤井英和、菅田俊、烏丸せつこ、小澤征悦、金井勇太、柄本佑、椎名桔平、滝藤賢一、奥田瑛二、仲村トオル、吉岡秀隆、瑛太、永瀬正敏、三浦友和
STORY:平成14年12月。時効まであと1年と迫った“ロクヨン”の捜査員激励と被害者家族・雨宮の慰問を目的とした警察庁長官の視察が翌日に迫る中、管内で新たな誘拐事件が発生する。しかも犯人は“ロクヨン”と同じように身代金2000万円をスーツケースに入れ、父親が一人で運転する車で運ぶよう要求する... (シネマトゥデイより)
『64-ロクヨン-前編』に続く後編。
冒頭には簡単なおさらいをしてくれました。
前編のラストは新たな誘拐事件が起こり犯人の要求がロクヨンと同じで...ってすごく気になる所で終わったんですよね。前編だけでもすごく見応えあったので後編にも期待が高まるわけで.....前編同様、母と一緒に観てきました。
ロクヨンを真似た新たな誘拐事件....被害者の名前は匿名...それに納得できない報道陣。本来なら捜査一課長が対応するところなのに捜査二課長...しかも大した情報もなく....二課長でさえ情報を知らない始末。まぁ後になって考えれば犯人が犯人なもので....簡単には公表できなかったわけですが...。
観ていくと前編で疑問に思ってたことがだんだんわかってきて...三上の家への無言電話のことも、仕事を何度も変わってた幸田のこととか、この14年間の雨宮のこととか.....。あ、雨宮さん...そんな地道なことをしていたのね 泣。
過去のロクヨンと新たなロクヨンが複雑にからみあう展開で後編も見応えある作品となってました。できれば途中に休憩を入れてでもイッキ観したかったですね。俳優陣はベテランから演技派の方々ばかりの演技合戦な感じで最後の最後まで目が離せませんでした。後編から登場の緒形直人さんの演技も凄かったですね。
そうえいばこのお話に出てくるのが娘を持つ父親で、それぞれの父親を描いた人間ドラマでもありました。娘がいなくなる父親をはじめ家族のつらさがすごく伝わってきましたね。
なんか真犯人が誰なのかよりも、ロクヨンの被害者家族をはじめ捜査に関わった人たちがこの14年間をどう過ごしてきたのが描かれていて観ていて辛かったです。最後はやっと縛られ続けてきたロクヨンが開放されたようでうるっとしてしまいました。
最後の公衆電話からの着信.....きっと...そうだと思いたい...
結末?は原作とは違うオリジナルの展開だそうですが、原作は知らないのでどのあたりだったのでしょうかね。TVドラマも気になるので見てみたいです。
★★★★.3
鑑賞日:2016/06/12
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ラストの電話はきっとそうだと思うわ、私も!
14年間に、さらにその後の進退をかけてまで、被害者に寄り添おうとする姿は胸を打ちましたね。
そんな警官は実際いないのでしょうけど・・・
まさか三上宅への電話がそういうことだったとは…
かなり驚きました。
そして、雨宮の執念の凄まじさにも驚きつつ…。
映画オリジナルは、目崎がドラム缶の一件で連行されていく辺りからのようです。
だって三上もようやく親が何たるかを理解したのですから、光明は刺してほしいですもん。
変えない方がヨカッタと思いますが、
俳優陣の熱演、堪能しました!
やっぱ緒形直人さんは凄いね!
>途中に休憩を入れてでもイッキ観したかった
同感~。まあ、興収的に厳しくなるかもだけど、だったら同時公開でもいいよね?
前後編ともに中身の濃い作品でした。
雨宮の意地というか執念は鬼気迫るものでしたね。
市内全域の電話をかけまくって犯人の目星をつけるなんて・・・。
昨年、NHKで放送されたドラマ版も観たくなったので再放送してほしいですね。
もう観たのかな?
実際はいろんな事件を抱えてたりすると思うので、14年前の被害者に寄り添おうという人はいないと思いますが理想ですよね。
前編で気になった所はすっきりと終わりました。
私もあの電話はまさか...そんなことがと同じく驚きました。
オリジナルはドラム缶の所からなんですね。
なるほどー..原作を知らないので比べることなく観られたのは良かったかもしれません。
今回のことで三上も親としていろいろ気付かされたわけですし、娘さんともいい関係になってほしいですね。