で、その中に、子どもの受験に伴う夕食についてどう考えるか、という質問がありました。この質問、実はわりと多いのです、最近。
塾弁については、1年半ほど前に、中学受験母が語る、my塾弁ストーリーでもインタビューを受けました。受験と食、母たちは悩むんですよね。
今回の講演でもお答えしたのですが、私自身は、「子どもを大手受験塾に入れない、塾弁は作らない」という方針できました。
塾弁というのは、塾で食べるお弁当のこと。受験塾に通う小学校高学年の子たちの多くは、塾の時間が夜遅くまでかかるために、塾の休み時間(多くは15~20分程度)に弁当を食べて夕食にしています。これを「塾弁」と呼んでおり、塾に行く前に(4時ごろ)親が用意した弁当を持っていく(これだと勤めている親は対応できない)、親からもらったお金で途中でコンビニなどで弁当を買う、最近は塾でまとめて弁当(ファーストフードのMに届けてもらうということもあるときいてびっくりなんですが、、)を頼むなどがあります。
「個食」(一緒に食卓についていてもバラバラのものを食べていること)、「孤食」(子どもが一人きりで食事をすること)といったことが問題にされる昨今。私はその原因のひとつにこの「塾弁」もあるのではないかと思うのです。
中学に入ると子どもってすごく変わりますよね。精神的にも肉体的にもぐっと大人になっていく。その直前の、長い子では3年もの間、夕食をを週に2~4回も「塾弁」ですませる習慣を続ければ、「なんで家族で同じものを食べなくちゃいけないの?」「どうして家族と一緒に食べなくちゃいけないの?」という疑問がわいてもおかしくはないように思うのです。もちろん親としては、「あの時は受験だったから特別なのよ」ということになるとは思うのですが、、、。
大手塾に入れていたらもっと「偏差値が」よい学校に入れたかもしれないと言われようとも、それよりは一緒に食卓を囲める方が重要だと思うし、たかが中学受験(失礼!)で家族との生活や食事、子どもの睡眠時間を削る必要がどこまであるのか、という思いの方が強かったのです(今度6年生になる息子、9時まで起きているのがやっとの彼はほんとうに受験できるんだろうか?でも私も小学校6年まで就寝8時、起床6時の生活でした)。ただ、一方で、私の場合は、よい個人塾に巡り会えたこともあり、学校帰りに子どもが直接塾に行って勉強し、6時半すぎには帰宅という形がとれたことで、「大手塾にはいれない!」でつっぱることができたというところもあります。
ほんとうは家族と一緒に食卓を囲めたほうがいいとは思うものの、理想どおりにできる環境にある人ばかりではないとなれば、せめて、身体が作られる時期であるからこそ、ちゃんとしたものを食べてほしい、と思い、私なりに考えた塾弁を作ることで、子育て中のお母さんたちへの手助けができないかなと考え、実は昨年から「ここは」と思うお店などに話を持ちかけているのですが、なかなか動かない!
うーん、でもそのうちどうにか動かすぞっと、ここに表明しておくことにします。
コメント一覧

YUKAKO

おけこ

YUKAKO

おけこ

YUKAKO

ふみ

YUKAKO

賛成
最新の画像もっと見る
最近の「食について考える」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事