続き…
イギリスのスピリチュアリズムの現状について(※1)
◎イギリスの代表的な心霊誌
・「Psychic News(サイキック・ニューズ)」
・1932年にモーリス・バーバネルが創刊(※2)
・ハンネン・スワッファーも創刊に関わっている
・『シルバーバーチの霊訓』を世に出すために準備されたと言われている
・1981年バーバネルの死後、トニー・オーツセンが初代編集長(※3)
・その後、2010年に廃刊 (財政難のため)
・2011年にふたたび出版(※4)
・「Two Worlds(ツーワールズ)」(※5)
・1887年に霊媒エンマ・ハーディング・ブリテンが創刊
・現在の編集長はトニー・オーツセン
・エンマ・ハーディングはスピリチュアリズムの7大綱領(こうりょう)をまとめた
(この7大綱領についてシルバーバーチは批判)
(SNU・英国スピリチュアリスト同盟を創設)…非常に大きな団体
※1)イギリスのスピリチュアリズムの現状 = 世界のスピリチュアリズムの現状(ほぼ同じレベル)。ちなみに埼玉読書会の主催者の方達が「スピリチュアリズム・シルバーバーチ」と日本語で検索したところ「38.000件」ヒットしたのですが、驚くことに同じ言葉を英語で検索すると「10.600件」(英語圏)しかヒットしなかったそうです。
※2)廃刊の時期もありましたが、なんと83年続いている雑誌なのです。
※3)シルバーバーチ(交霊会)と関わった人の中で、唯一生きている人(現在64、65歳くらい)です。「到来」「道しるべ」「新たな啓示」など、霊訓1~12巻よりすぐれた編集をしてきた人です。
※4)再び出版されることになりましたが、実はわけが分からない雑誌になってしまったと言わざるを得ません。日本でいう「ムー」やオカルト、心霊雑誌みたいな中身になってしまいました。マントラ(呪文)や、ダウジングという言葉が出てきて、「霊訓」はどこへいってしまったのか…。しかし皮肉にも発行部数は伸びています。
※5)小さなサイズの雑誌です。内容は「SAGB」という権威ある協会など、実に雑誌の1/3が宣伝になっています。「スピリチュアリストチャーチ」の写真が掲載されているの拝見しましたが、十字架があったりとキリスト教から離れられていないのが実情のようです。
◎イギリスと日本のスピリチュアリズム事情
〈イギリス〉 ・スピリチュアリスト・チャーチ
・ミーディアム(霊媒)による霊視・霊聴・サイコメトリーシッティング(霊にお伺いを立てる)
・現象レベルのスピリチュアリズム(心霊現象レベル)
・SNU・英国スピリチュアリスト同盟
・SAGB・大英スピリチュアリスト協会
・アーサー・フィンドレー・カレッジ(霊媒現象・霊能者の養成)(※1)
※1)「アーサー」…人名で、サイキックニューズに関わった重要人物です。
※「シルバーバーチ」を訪ねて日本からイギリスに行く人もいるようですが、私たちが想像するほどイギリスの人たちは「シルバーバーチ」を知りません。イギリス=世界の事情と言えます。
〈日本〉 ・シルバーバーチ読書会
・霊的真理を学ぶ・真理の正しい理解と実践(※1)
・実践・信仰レベルのスピリチュアリズム
・スピリチュアリズム普及会
・日本心霊科学協会 (心霊現象の研究)(S21~)
・日本スピリチュアリズム協会 (?)(※2)
※1)こういう事をきちんと学ぼうとするスピリチュアリストが増えてきました。
※2)自称スピリチュアリストを名のる「江原啓之氏」のことです。現在、以前とキャラクターを変えてのテレビ出演、熱海の豪邸や肉を食べる姿が映り、久しぶりに嫌悪感と体調不良に見舞われました。さらに、お守りグッズや高額セミナーなどスピリチュアリストとしてあるまじき行為で金儲けをしていることは許されることではありません。スピリチュアリストを名のるべき人間でないことに霊界に帰ってから気づくのでしょうか。本当のスピリチュアリストならテレビ用にキャラクターを変える必要はありませんし、そもそもテレビに出る必要などありません。何より守護霊をどこまで絶望させればいいのでしょうか。とにかく語れば語るほど残念な人です。
◎実践レベルのスピリチュアリズム (ハイレベル・スピリチュアリズム)を目指して
・スピリチュアリズムの進展
現象レベル → 知識・思想レベル → 実践・信仰レベル
・シルバーバーチ読書会は、実践レベルのスピリチュアリスト・チャーチ
・スピリチュアリズムのレベルを引き上げていくのが読書会の目的(※1)
・今後、日本のシルバーバーチ読書会 (正しい理解と実践を目的とする集まり)がモデルとなって、世界に広がっていくようになる(※2)
※1)「読書会」の目的は、常に高い意識を持って歩んでいくことです。この道にショートカットは無いわけですから、自分を磨きながら一歩ずつ忠実に・地道にいくことが大切です。
※2)霊界がもっとも望むのは「ハイレベル・スピリチュアリズム」であり、読書会で言えば「実践・信仰レベルでの読書会」を開く、または参加することです→ここから世界に広がっていくことが望ましいのです。
※参考資料;スピリチュアリズム普及会HPより
※なお、これらの引用にあたっては『スピリチュアリズム普及会』の許可を得ています。
世の中がクリスマスソングやイルミネーション一色に染まり、街中(まちなか)を歩くだけでもワクワクしてしまいます。また本屋さんでも、この時期いろいろな「サンタクロース」の絵本を見かけます。読んでいるだけで微笑ましくつい笑ってしまいます。プライベートでは最近、仲のいいマネージャーとパートさんで「クリスマス会&忘年会」を開いたのですが、苦しいことも多かったこの1年を忘れるくらい楽しい時間でした。悩んだり、腹が立ったり、笑ったり、落ち込んだり、元気をもらったり、親交が深まったり(もちろん霊的成長に欠かせない環境が用意されてるという意味で)…外で働き他人と付き合うということは本当に凄いことなんだなぁと改めて認識しました。
さて本題に移りますが、今年1年の読書会では全ての項目を体系的に学んできました。これはおそらく「シルバーバーチ読書会」でしか学ぶことしかできないものだと思っています。体系的(個別のものを順序良く統一した全体・組織のこと)に、または全体像を理解することは、「霊訓」の本文一行一行を読んでいても永遠にたどり着かない部分だと感じています。霊訓のこの「軸」を学ぶことによって、霊的真理がどれほど重要かそしてどれだけの人たちがその真理を待っているか、伝道(真理普及)の必要性を身に染みて感じることができました。限りある人生を無駄にしないために、しっかりと人生計画を立てていきたいと感じる1年でした。
今回もまた、「霊的真理」をどのくらい正しく理解しているかを確認しながら学んでいきたいと思います。書店で見かける「シルバーバーチの霊訓(一巻~十二巻)」をご存じでしょうか。実は「シルバーバーチの霊訓(一巻)」が出版されてから30年以上経つわけですが、日本にも「霊訓」の愛読者はたくさんいらっしゃいます。しかし、書店の「霊訓」や「霊訓」の原文を読んでいる人であっても、いざ死後の世界について・神について(ポイントをついた答えを)聞かれると、正しく答えられなかったり理解ができていない人がとても多いと言われています。
実際、いろいろな人が「シルバーバーチ」や「霊訓」についてブのログを書いており、その素晴らしさを紹介する人もたくさんいらっしゃいます。しかしその中で体系的かつテーマ別に理解している人はほとんどいません。「霊訓」が良いもの・感動するもの・愛読書として存在するのではなく、実践するための本だということに気づかずにいる人も多いのです。
霊的真理の正しい理解と実践
◎霊的真理の正しい理解とは・・・
(1) 真理の全体を正しく把握する
➀スピリチュアリズム運動の本質とその全体像を知る(※1)
➁スピリチュアリズム思想の体系的理解(理論体系的把握)
・スピリチュアリズムの思想[Ⅰ] …時間軸 (人間がたどっていくプロセス)(※2)
「人間について」「死について」「死後の世界について」「再生について」
・スピリチュアリズムの思想[Ⅱ] …水平軸 (人間を取り巻く世界)(※3)
「神について」「霊界について」「霊的成長」「地上の悲劇」
・スピリチュアリズムの思想[Ⅲ] …実践軸 (人間がなすべき実践内容)(※4)
➂霊的真理の特色をテーマごとに明確化する (テーマごとの重要ポイントの理解)(※5)
・『シルバーバーチの霊訓』の画期的な通信内容
※1)5月、6月、9月、10月の読書会で学んだ内容です。本文(霊訓)の部分的な追求や質問をするより、全体を把握する方が大切です。
※2)人間観、死生観(シルバーコードが切れたときが死)、死後世界観について書かれています。
※3)生命観、神観、摂理観、霊界観、死後世界観、(地上での)霊的成長と地上の悲劇などについて書かれています。
※4)シルバーバーチの霊訓を愛読書としている人は、実はここが分かっていないのです。確かに本の中ではストレートに「〇〇〇しなさい」とは書いていません。文章のあちこちで触れてはいるのですが具体的(実践)には書かれていないのです。ここの思想には、一番身近なことから何を実践したらいいのかかなり具体的に書かれています。
※5)私たちは、全体を理解したうえで、他と違うことをPR「宣伝マン」になることが大事であり、それが霊界の意向なのです。
他の宗教と明らかに違うところ…「死生観」と「死後の世界観」(7月の読書会内容)、ここがPRのしどころです。実際従来の宗教や一般の人たちにとって「死」は恐怖であり、「死にたくない」思いや「死別の悲しみ」が必ずついて回ります。余談ですが、秦の始皇帝は本気で「不老不死」を探したと言われています。また「死」は敗北とさえ思われていました。シルバーバーチは、従来の宗教や一般の人たち、さらにはシルバーバーチ以前の霊界通信とは大きく違うところが重要ポイントです。シルバーバーチは、霊界のさらなる詳細な説明に加え、霊界がメインで地上はあくまでもサブだということ、また死は喜びであり、希望、祝福、ご褒美であると驚くべき内容を伝えたのです。
(2) 真理が示す実践内容を正しく把握する
・4つの実践項目…… ○霊優位 (霊主肉従)の努力…私たちは「霊」であるため
○利他愛の実践…自分より多くの人のことを思うこと
○霊的真理の普及活動 (伝道)…先に知ったものとして・先駆者として
○苦しみへの正しい対処…苦しみの甘受
※地上に生まれてきた目的を果たすための実践項目なのです。
・実践を支える3つの秘訣…… ○道具意識…主役は「霊界」、私たちは道具として最善をつくす
○犠牲精神…親が子育てのときに犠牲になるのと同じ
○霊的視野…地上人生は1コマと捉える
※自分が主役になる必要ありません。霊界の道具として期待に添えるようにすることだけが求められます。また高い意識を持っていくために上の3つを実践していくことが大切です。詳しくは、スピリチュアリズム普及会発行の「入門」「続・入門」と「ニューズレターNo.1~50」に要約されています。また、そのために真理を「体系的」に学び理解していくことがより重要になります。
※生きていれば、ままならない苦しみで真理を見たくないときもあります。しかしその時こそ、「神」と「神の摂理」への絶対真理を信じ乗り越えていくと、決して悪いようにはならないのです。これこそが『正しい理解と実践』と呼べるものなのです。
◎スピリチュアリズム (スピリチュアリスト)の3段階
1、現象レベルのスピリチュアリズム (スピリチュアリスト)
・心霊現象、心霊研究
・不思議なものへの好奇心
2、知識・思想レベルのスピリチュアリズム (スピリチュアリスト)
・霊界通信、霊的知識、霊的思想
・知識欲 (知的好奇心)
3、実践・信仰レベルのスピリチュアリズム (スピリチュアリスト)
・信仰実践、霊的向上心、霊的成長
(ここに至って初めて「救い」がもたらされる
霊界側が目指すスピリチュアリズム)
※現像レベルのスピリチュアリズムは、あくまでも霊界の「準備段階」として用意されたものです。日本はここの部分の歴史がとても短く(霊界から用意されたすごい人はいたのですが周りに知られなかったため)、イギリスの方に先に霊訓が入っていきました。しかしイギリスは、キリスト教の歴史が長く重く深すぎたため、逆にそこから先へは延びませんでした。イギリスから入ってきた「霊訓」が、今度は日本から世界に向けて発信・動き出しているのが現在の状況なのです。
続く…