夢幻に遊ぶYujin Koyamaの絵画と小説の世界を紹介します!

意外な人間の姿、風景に、きっと出会えるでしょう。フランスを中心に活躍する小山右人の世界を、とくとご堪能下さい!

出版記念

2018-05-31 21:34:23 | カルチャー
小説「声」出版記念展に向け動き始めます。
グループ展ではありますが、ぼくには上記位置づけの展覧会です。
会期中、サイン入り二国語版の販売と、人気幻想絵画のプリント販売を致します。
安らぎと深い幻想世界をご提供出来ればと念じています。


「夏の風アート展 1」
2018年7月31日(火)〜8月5日(日)
午前11時〜午後6時(最終日5日は午後4時まで)

ギャラリー美庵(Gallery Bian)
東京都中央区銀座8丁目7ー6 平つかビル5F
電話:03−3573−8700

「声」後篇、ついに出版!

2018-05-28 14:58:03 | カルチャー
小説「声 」後篇、ついに出版です!
小山右人著「ÉditionsEsthétiques」

懐かしさに焦がれる魂、純粋なまでに清められた精神、苦難の体験を芸術によって解放しよとする意志、文学の宇宙にロマンを抱く心は詩的な語り部となり、日本文化の繊細な深層にまで読者を導き、かつてない物語りを展開し始める。

そこに、未だ見ぬ超自然が発生する。あたかも夢と現実の限界を知らしめるため、語り手自身の躊躇を露わにするように。

しかし、確かなロマンを抱く心にとって、夢は現実であり、二つは不可分であることが明らかとなる。例えば、一つの潜り戸の襖を開け閉めして向こうを垣間見る様を私は思い浮かべずにはいられない。そのとき、私たちはどちらの入り口を潜ろうと、同じ世界に導かれる神秘に驚かされる。

もはや止まりません

2018-05-27 08:34:17 | カルチャー
【2018年、5月の覚え書き】
もはや止まりません。

2年後、2020年に銀座のホームグランドのぎゃらりぃ朋で、本格個展のご依頼をいただきました。美しい人をとことん愛して「愛の結晶」を展示するよう。ご主人にも励まされた極地に到達できますでしょうか。セクハラなんて、変てこな言葉が蔓延する、歪んだ欲求不満社会に清らかに咲き誇れますよう。これが案外難しい。しかし、美しい人に恵まれた幸せを、力一杯表現してみたい。

小説「声」の日仏二国語版、前後篇が完成し、フランスより出版されました。フランスの偉大な友人の涙ぐましいほどの努力の結晶です。皆さんは、こんなに自分のために尽くしてくれる友人を持った経験はありますか? ぼくは、五十年近くもその恩恵に浴しています。それだけでもぼくの人生は特別で、記念すべきものだと考えています。

7月に、フランスのエクサンプロバンスで展覧会があり、目下準備中です。憧れの地へ、急遽駆けつける、という奇跡もないわけではありません。体力と仕事の塩梅次第です。

同じく7月に、銀座にてグループ展があります。これは、強引に捻じ込まれた展覧会で、十中八九目も当てられないでしょうが、案外、瓢箪から駒ということもあるかもしれません。

9月には、吉祥寺のエスカリエCにて、とてもパリ情緒豊かな個展の予定です。初めてのパリ個展を髣髴させる画廊と周囲の雰囲気を存分に楽しみたいです。

ついに小説「声」の日仏二国語版の出版です!!

2018-05-25 19:22:34 | カルチャー
ついに、小説「声」の日仏二国語版後篇が出版されました!!
今日は、偉大なフランスの友人との五十年近くになる友情の真に貴重な記念日となることは間違いありません。

Enfin,la deuxieme partie de la nouvelle “VOIX” a ete publiee! C’est un grand anniversaire avec moi et une grande amie!

悲劇の誕生

2018-05-23 12:30:35 | 日記
枕頭の書籍群に加えるのに、「緑の家」バルガス・リョサ、「悲劇の誕生」ニーチェ、を買ってきた。「緑の〜」は、純粋に文学的冒険を楽しみたかった。
「悲劇の〜」は、二十代が終わる時、誰も寄せ付けず没入して読み耽った。人生の全てをすでに見てしまった気がして、これ以後の人生に、悲劇の始まり以外見いだせなかった。
落ち込んでいたわけではない。悲劇の中を生きていくしかないための、途轍もなく厚い岩盤のような決意が生まれつつあった。
その時生まれたプログラムを、寸分違わず生きてきた。四十年経った。
振り返ると面白い。どれだけの人が理解不能の感情から敵意を向け、裏切り、嗤い、去っていったことか。
ほとんどの人はぼくの決意と真意に気づかなかったが、中には驚き顔色を変えた人もいた。淘汰された友達と協力者だけが周りに残った。
ニーチェは、そこまで予言していた気がした。不思議なことに、この本が長いこと書棚から消えていた。信頼篤い友が帰ってきたような喜びを覚える。