中国で見つけた珍しい???

中国在住の管理人が、中国で見つけた珍しいものを紹介していきます。

中国人の働きぶりについて

2012年02月25日 19時16分03秒 | 日記
 日本の若者は向上心が低く、中国の若者の方がエネルギッシュだ、とよく言われます。また中国人の方が優秀で、礼儀正しい社員もたくさんいる、という意見も耳にします。確かにその通りかもしれませんが、私の印象としては、それは日本国内で見た中国人という気がします。日本を含めた諸外国に行く中国人は、一握りのエリートですから、それだけで全体を把握することはできません。

 中国の現地ではその他にも、教育水準の低い労働者たちがたくさんいます。彼らはエリートと異なり、今後のチャンスなどまったく期待できないため、必ずしも働く上での意識が高いとは限りません。例えば私が以前勤めていた工場では、労働者が平均1年間で辞職していきました。単調作業ばかりでつまらない、仕事が辛い(残業の少ない職場でしたが)といった真面目な理由もあるのですが、そもそもの志望動機が「上海を見たかったから」という地方出身の若者がたくさんいました。

 日本から出張に来た人が、「中国人は、いざやるとなるとものすごいパワーを発揮する」と印象を語っていました。日本人と比べて馬力があるようです。おっしゃる通りだと思いますが、すべての業務においてそうとは限りません。この出張に来た方はさらに、「現場に行ってデータをとったりするのは好んでやるけど、それを資料にまとめて活用することを知らない」と指摘されていました。現地の中国人社員は、仕事の下準備と後片付け(総括)が得意でないようです。いわゆる「やりっぱなし」というやつです。

 私は工場の事務所で働いていました。頑張ってるなぁ、と感じさせる社員はいましたが、そのほとんどが中間管理職です。一般社員の中で熱心な人はむしろ稀で、昼食と終業の鐘だけを楽しみにしている人もいます。総じて、仕事がうまく配分されていない印象でした。忙しい人はとても忙しく、暇な人はとても暇という状態です。これは中国人というより、むしろその職場の問題かもしれません。ただ理想的な環境を整えてやらなければ、中国人だって必死こいて働くとは限りません。

 仕事をしている時によく聞く中国語に、「発展的空間」があります。中国人はこの「発展的空間」がないと、熱心に働こうとしないのです。中国は勝つか負けるかの社会ですので、勝つための条件がない職場であれば、さっさと見限ってしまいます。日本で活躍する中国人は、この「発展的空間」が十分に与えられているので、あれほど生き生きしているのではないかと思います。

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