中国で見つけた珍しい???

中国在住の管理人が、中国で見つけた珍しいものを紹介していきます。

中国語翻訳家としてデビュー?

2012年02月06日 17時37分34秒 | 日記
 以前の記事でも紹介しましたが、中国のことわざに関する本を翻訳しました。その本がこのたび、日本で正式に出版されることとなりました。



 私はまだ現物を手にしていないので、どのように編集されたかは不明です。翻訳する中で、個人的にさまざまな疑問が生じたのですが、出版社の方から訂正を依頼されることはありませんでした。というより、出版に関してほぼ連絡なしです。泉書房という出版社から出版されることも、今回はじめて知りました。

 ともかく、私もこれで中国語翻訳家を名乗れるようになりました。ただし翻訳家の基準は曖昧で、いわば名乗った者勝ちの世界です。よくフリーランス翻訳家の募集内容を見ると、3年(もしくは5年以上)の実務経験を持つプロの翻訳家、とされています。しかしこのような経歴は証明し難く、逆にごまかしやすくもあるので、誰でもプロを名乗れるわけです。

 私はいちおう、文芸翻訳を専門としているつもりですが、めったに関連の仕事が無いため、ニュース記事なども手がけています。ところで、中国文学のプロの翻訳家などという人は存在しません。そもそもプロとは、一定の業務に対して一定レベルの仕事を提供し、一定の収入を得る人たちを指すはずです。とすると、中国文学の翻訳だけで食っている人なんて皆無ですから、プロがいないことになります。また文学の翻訳なんて、文章のセンスが中心になりますから、実力を証明することが困難です(文章力を見て理解できる人はあまりいません)。そのため中国文学のプロを誰でも名乗れることになりますが、名乗った所で何の得もないため、名乗る人はいません。

 キックボクシングの講師が、面白い事を話していました。その人によると、日本のキックボクシングの団体は乱立状態にあり、ボクシングのようなプロライセンス制度がないため、名乗れば誰でもプロになれるとのことです。極端な話、私がキックのプロを自称したところで、誰も否定できません。実力はごまかせませんが。

 私はさまざまな雑誌を手伝い、「80後」(80年代生まれ)の代表的作家の作品を一部翻訳紹介したことがあります。これを中国人に話すと驚かれます。売れっ子の小説を翻訳しているにも関わらず、大してお金を稼いでいないからです。中国文学が日本ではまったく売れないという現状を理解している中国人はあまりいません。

 話は変わりますが、今日は中国の「元宵節」で、「湯圓」を食べる習慣があります。今夜は肉が入った湯圓をゆでる予定です。

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