ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

こんなことなら、トリプルエクソシストにしとけばよかった……。

2007-05-14 | 映画
Mark of the whip(鞭の傷痕、っていう感じでいいのかな?)

ある夜のこと。田舎道で車が故障してしまったシルビア。やむなく歩き始めた森の道で、気付いたときには、彼女は一群の白痴の農夫に取り囲まれていた。彼女は愚かな農夫たちを強気で蹴散らしたが、その勝利も束の間、戻ってきた農夫たちは彼らの強い味方を伴っていた。丸裸にされ、吊るされ、鞭打たれるシルビア。その柔肌に絡みつく鞭の痛みと耐え難い屈辱は、やがてオーガスムに変わっていく……。

立て続く不可解な性的犯罪の調査を命じられたルーシー・ノヴァク。シルビアの証言から、とある酒場で奇怪なマスクの男《ファントム》との接触に成功する。巧みに取り入り、彼の額に短銃の銃口を押し付けたはずだった。しかし、いつの間にか形成は逆転。ファントム・ウィッパー【亡霊鞭打ち人】の鞭の魅力に取り付かれたルーシーは彼の軍門に下る。

見せしめのように警察署の近くの森に裸でつながれたルーシーは、上司に無能をなじられ、彼からも鞭打たれる。次に目覚めたとき、彼女を心配げに見つめていた女性の名はマリア・マルコフスカといった。暗い愉悦を心に秘めて、自らファントムに近付き、ファントムの虜となった女性であった……。

ファントムの指示に従い、非合法な物品を隠匿するヤクザ者の潜む倉庫を襲撃するルーシーとマリア。しかし、ふたりはわずかな気の緩みを突かれてヤクザ者に捕まってしまう。いましもルーシーがその眼球に煙草の火を押し付けられようとしたとき! 鋭い鞭の一閃が、ヤクザ者どもを薙ぎ倒した! 口を覆ったガムテープを外されたふたりは愛しい主人の名を熱烈に呼ぶ。「ファントーム!」

ファントムの隠れアジト。木馬に屹立するディルド(張り型)を自らの秘肉に埋めたふたりは、ファントムの振るう鞭によって歓びの絶頂に向かうのだった……。


こんなあらすじの「エロチック・ホラー」。いやいや、単なるエロ映画でしたよ。ホラーじゃないよ。ファントムも単なる鞭打ち変態だし。ただね、無修正のエロとしては、中盤意味もなく挿入されているとしかいえない「挿入シーン」があるくらいで、なぜか皆さん剃っていらっしゃる丸見えのあそこというだけで、格別のSM好き、鞭打ちプレイ好きでもない限り、ふーん、そんなものかいという感じで「エロに短しホラーにはもっと短し」といったところである。

出演の皆さんの演技が下手。それ以上に英語も下手。なんだか訛っているんだな。それに変にエフェクトがかかったファントムのセリフはもっと聞き取り辛い。まあ、そんな演技やストーリーなんてどうでもいいんだろうけど。

ファントム、怖くないし。なんか、あの「ファントマ」みたいだし。

ファントマ映画祭2006なんてのがあったのね。知らなかった……。*

わざわざ海外から取り寄せるほどの作品(ポルノとしても、ホラーとしても!)ではない。

こんなことなら「XXXORCIST」にしとけばよかったです。まあ、むかしむかしのエクソシスト・ポルノ・パロディだった「プシートーク」でもよかったわけですが、「トリプルエクソシスト」はかなり新しい作品みたいですから。

あ。品位を考えて、写真は一応自主的に修整しておきました。