ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

古いメモから① 「シュレック」

2007-02-21 | 映画
シュレック」のディズニーへの皮肉、というか黒いギャグセンスはとてもよかった。

拷問を受けるクッキーマン(クッキーで人型。意志を持って動く。)が、足を折られ、「ボクの名前がヒントだ」という。「なるほど、クッキーマン。ビスケットマンとか、ケーキマン。ふふん、キャンディマン?」。これには笑った、笑った。キャンディマンって、ヤクの売人=バイニンの隠語だよ。まず、ディズニーものじゃありえないギャグだ。

それに、追放された御伽の国の住人というのが、ピノキオ、体から空を飛べるようになる魔法の粉を振りまく妖精、三匹の子豚、白雪姫と七人の小人、シンデレラ……といったおなじみの連中で、こいつらの性格の悪いこと。その悪意というより、こいつらのヒトがましさにこそ感動したのであった。クライマックス=結婚式のシーンにおいてブーケを摑み合わんばかりに奪い合う白雪とシンデレラなんて、ばかばかしさがGood!

日本語吹き替えで見たのだけれどエディ・マーフィーとかキャメロン・ディアスとかジョン・リスゴーとか、凄いアテレコメンバーであるところもこの作品のただならぬところではあるんだろうな。