昭和の仙人

庶民の努力が報いられる日本。お金だけがものを言う社会は御免だ。日本の良さを認識する教育を。指導者選びを真剣に考えよう。

みずほフィナンシャルグループ社長前田晃伸

2006年02月05日 | Weblog
2月5日朝日系のテレビで復帰した苦労話が報じられていた。大合併、システム不備騒動。 1兆円増資の強引さにマスコミから完全にたたかれ、大崩壊の活字にさえなった。

システムで社長が責任を取るべしとの意見まで出たが、当時の問題、今回、それが尾を引いて、UFJと三菱東京の合併が実施先送りと金融庁からの締め付けがきつい。

銀行を助ける日本の体質に問題あり、不良債権の多額が、アメリカ格付け会社からランク落ちを表示されるなど不愉快な事態がおおかった。

その頃から、システム障害は利用する銀行、証券市場に責任を云々することの方がこっけいに見えていた。ITの遅れが原因で、アメリカ高いシステムを使わされることの方が、長年作られてきた、裏の政治の駆け引きが原因であるということに、着目する評論家、マスコミはいただろうか。

成功した今、1兆円の増資も当然だったように、反対組みまで知らぬ振りをしている。今日の番組で、最も、報ずる価値のあるポイントは、不良債権処理に1兆円増資が大いに役立ったという事実である。

中小企業に限らず、優秀な企業をどれほど破滅させたか、マスコミは知らないし報じない。当時1200億の増資でおびえ、借り手から貸しはがしで、減らそうとしたUFJは粉飾までして、金融庁からの締め付けを交わそうとした。

結果、三菱東京に身売りして破滅から逃れることができた。このような犯罪に近い金融施策が日本経済を底なし沼に落としたその責任を誰も問わないのは何故か。

そこまで頭が回る人間が少ないからである。日本冶金を回復させた例を見ても、みずほフィナンシャルの不良債権処理に拍手喝采を贈るべきで、大いにその功績をたたえ、金融機関の使命を知らしめるのがマスコミの仕事ではあるまいか。

彼の生い立ちから見て、うなづけるのは、彼の父が弱いものの味方の正義派弁護士だった。金儲けが下手だから、彼の東大卒業は苦学の末である。

その連続が、弱いものの味方なのである。資金投入で救える優良企業を復活させた。

人と同じ方針で、横並びの放送をするマスコミなら、NHK以外は必要ないのである。物事の真実を追い続ける姿勢に僅かの緩みも、油断もあってはならない。

まして、やらせで内容を誇張させる虚偽は重罪に値する。前田社長頑張れと大声で激励したい。