YuHiのブログ

ノバルティスは、米国に賠償金6億8,600万ドルを支払う

最近出てきた大きなニュースはこれですかね。
ノバルティス
薬を使ってくれる医者に、MRが賄賂を渡していたことの裏が取れ
有罪(和解)判決。
今後の医師の講演会のやり方を大幅に変更。

その他の不正行為を含め、日本のMRがさんざんやっている きた?ことですよね。
日本ではすべて現在進行中でしょう。?
おかしくないですか?


DeepLを利用しながら訳しました。
長いですが。
全体を読むと、まるで映画かドラマのようです。

本文中には色々なリンクがありますので、興味のある方はそちらにも。


「それは彼が夢に描いた仕事だった。 彼が医師に賄賂を渡し、FBIのために盗聴器をつけることになろうとは思ってもいなかった。」
ノバルティスの6億7,800万ドルの和解の背後に存在する内部告発者の男性は、 製薬業界を揺るがすためには、 「思い切った行動」が必要だったと独占インタビューで述べている。

オズワルド "オジー "ビロッタ氏は、ノバルティス社が司法省と結んだ6億7,800万ドルの和解案の背後に存在する、ノバルティス社の元営業担当者だ。
オズワルド・ビロッタ氏が1999年にノバルティス社の営業担当者という夢の仕事に就いた時、彼は社会のために良いことをし、と同時に自分と家族のためなれると思っていた。

その10年後には、ノバルティス社のキックバックに関する膨大な連邦捜査の一員となり、検察のために盗聴器をつけながら、医師に賄賂を支払っていようとは、全く想像もしていなかった。

7月1日、オジー・ビロッタ氏のノバルティス社への内部告発のための1年にわたる努力が実を結んだ。司法省は、抗高血圧薬ロットレルを含むノバルティス社の10種類の薬を医師に処方させるために行った不適切な勧誘について、
ノバルティス社と6億7,800万ドル(724億円)の和解案を発表した。
この取引は、連邦「反キックバック法」(federal anti-kickback law)に基づく内部告発者による最高金額の和解であると、ビロッタの弁護士は述べている。

"私は、この仕組みをひっくり返して、より合法的にするため抜本的な行動を取る必要があると感じた。”とビロッタ氏(57歳)はNBCニュースの独占インタビューで語った。"仕組み全体を爆破し、公平な方法でつなぎ合わせる必要があった - 納税者に公平で、患者には有益になるように。"

ビロッタ氏が、連邦内部告発者法(federal whistleblower laws)に基づいて受け取ることになる金額はまだ決まっていないが、今回の和解で税引き前の7,500万ドルを受け取ることになるだろう、とビロッタ氏の弁護士は述べている。

和解では、ノバルティスは政府が申し立てた「特定の行為」を認め、ビロッタ氏が暴露した医師に自社の薬を処方する動機を与えるための慣行を大幅に削減するとしている。
政府によると、ノバルティスはこの行為の結果として少なくとも$4,000万ドルを得ており、そのお金は連邦政府の医療プログラムから支払われていたという。

"ノバルティスは10年以上にわたり、講演料、法外な食事、最高級のアルコールなど、いわゆる「講演会(説明会)」に数億ドルを費やしてきましたが、これらはノバルティスの薬を処方してもらうために全国の医師に賄賂を贈る以外の何ものでもありませんでした。と本件を起訴したニューヨーク南部の連邦検事代理:オードリー・ストラウス氏は語っている。"

ノバルティス最高経営責任者のVas Narasimhan氏は、声明の中で、ノバルティスは「レガシーコンプライアンスの問題を解決し、そこから学ぶ」ことを約束していると述べた。今日のノバルティスは、新しいリーダーシップを持ち、より強固な文化を持ち、倫理に対するより包括的なコミットメントを会社の中心に据えた、別の会社です」と述べた。

ノバルティスの広報担当者は、ビロッタ氏についてのコメントを拒否している。

東端ロングアイランドでノバルティスの営業担当者をしていたビロッタ氏は、
2011年1月に「虚偽請求法(False Claims Act)」に基づいて訴訟を起こした。
その内容には、レストランでの豪華なディナー、マンハッタンのストリップクラブへの旅行を含むスポーツイベントや娯楽への高額なチケット、ギフトカード、卒業式やバルミツバー
(bar mitzvahs.)(注)など医師の子供たちの生活の中でのイベントへのケータリングなど、医師への報酬について詳しく説明している。

注)バルミツバー〘13歳で行うユダヤ教の男子の成人式とその祝い〙

ビロッタ氏は政府に代わって、自分の事件を立証するために、2人の医師に現金の支払いをしたことを密かに記録し、他の4人の医師が報酬を受け取っていたことの証拠を保存した。

政府とニューヨーク州は2013年に彼の事件を取り上げた。
2002年1月から2011年11月までのノバルティスの活動が対象となっている。
ビロッタ氏の証拠に加えて、政府は350人の証人と面談したと、ビロッタ氏は述べている。降圧剤のヴァルトゥルナと糖尿病治療薬のスターリックスは、キックバックに関与した10種類ほどの薬の中に含まれていた。

連邦政府のキックバック防止法は、医療プログラムの対象となる商品やサービスを含む患者の紹介やその他のビジネスに対する医療提供者への報酬を禁止する刑法である。医療プログラムは、例えばメディケアやメディケイドなどである。
キックバックは、医療費の増大、薬やサービスの使いすぎ、患者の不適切な誘導につながる可能性がある。

同社の医師向け「講演会」は、ニューヨーク、マイアミ、シカゴ、サンフランシスコの高級レストランで行われ、講師担当医師は他の開業医にノバルティスの医薬品について教育することになっていた。政府によると、この間、1人の医師は32万ドル(3,400万円)以上の謝金を受け取り、同社の薬の処方箋を8,000枚以上書いていたという。
こういった医師のうち、政府が個人を特定した医師はいなかった。

南イタリアからの移民の子供であるビロッタ氏は、ノバルティスでの仕事を得たときに、自分は成功者だと感じたと言った。"そのポジションは非常に競争が激しく - 仕事ごとに何千人もの応募者が待っている "。"ポジションを得たことがまるで光栄である様に感じていました。"

しかし、すぐに、いくつかのことがおかしいと感じたとビロッタ氏は言う。ビロッタ氏は、ある医師の診察室を初めて訪れた日に、10人の患者の名前が書かれたページを見せつけられた。
混乱した彼は、「それは何ですか?」と尋ねた。
"すると、医者は『ノバルティスは、この薬を服用している患者が10人になったら、レストランの100ドルの商品券をプレゼントすることになっている。』と言われた」とビロッタ氏は語った。

ビロッタ氏によると、そのことについて上司に尋ねたとき、心配しているようには見えず、フォローアップもなかったという。
ところが和解案によると、ノバルティスの倫理方針には、「自社の薬を処方させるための支払いや勧誘は犯罪行為である」と記載されていた。

ビロッタ氏によると、ノバルティスでは、「沢山処方する医師にハッピーでいてもらうこと」に非常に重点が置かれていたという。
営業担当者は数百ドルのアメリカン・エキスプレス・ギフト・チェックを医師にプレゼントしていた。

年月が経つにつれ、製薬会社の営業担当者の間では、他の製薬会社が医師のために高額商品を購入しているという噂が広まっていった--プールの費用をカバーするという噂もあった--とビロッタ氏は振り返える。
医師の中には、待合室にテレビを置かせたり、子供の卒業式に寄付を要求したり、それ以上のものを要求する人もいた。
あるトップの処方者は、ノバルティスに息子を雇うように要求し、ノバルティスはそれに応じた。ビロッタ氏によると、その息子は長くは続かなかったという。

"「私は物事が進化(悪い方に)していくのを見ました。」とビロッタは語った。
"製品(薬)を重視してターゲットにすることから、医師の意欲を高めることを重視したものへと。”

2000年代半ばになると、ノバルティスは講演会を強化し始めた。
しかし、ビロッタ氏が販売した薬の中には、何年も前に発売されてすでに有名なものもあったため、講演会(学習会)が単なる賄賂の支払いの仕組みであることは明らかだったとビロッタ氏は言う。
ほとんどの講演会では、世間話が中心で、薬の話は出てこなかったとビロッタ氏は付け加えた。

"彼らは医学的知識を伝えているという見せかけが欲しかったのです。”とビロッタ氏は言う。
"しかし、これらの古い薬について今さらどれだけの教育が必要なのでしょうか?内容の10%でも意味があったとしたら、私は驚きますよ。」と付け加えた。

司法省によると、ノバルティスは「教育コンテンツを提供するという名目で何千もの講演会や関連イベントを開催していたが、実際には医師に賄賂を提供するための手段に過ぎなかった」としている。

ノバルティス社は、同じ薬のプロモーションプログラムで同じ医師に繰り返し講師をさせていた、と政府は述べている。
会社の記録によると、「1万9235人以上の医師が、半年間に3回以上、全く同じタイトルの講演会に参加していた」と政府は述べている。

例えば、イリノイ州ロックフォードでは、ノバルティスは8年間で124回の勉強会を開催し、同じ10人の医師、またはその仲間だけが参加していた。
ノバルティスは、1人の医師に102回講演料を支払っていた。

政府によると、ノバルティスは1999年にコンプライアンス部門を設置したが、2001年まではスタッフが1人しかいなかったという。
和解案によると、ノバルティスは2008年まで講演会の本格的な監査を実施していなかったが、コンプライアンス研修資料では、ノバルティスを危険にさらすという理由もあり、その活動についての電子メールの送信を禁止していたという。
和解案では、ノバルティスのコンプライアンス責任者が会社の研修生にプレゼンテーションの中でこう言っていたと指摘している。"書かなくてもいいなら書かなくていい。電話を使うことを考えてみてはいかがでしょうか」と。

ビロッタ氏によると、ノバルティスは四半期ごとに、営業担当者に予算額、例えば1人あたり5,000ドルを医師の講演会に費やすよう要求していたという。
資金はすぐに充当された。

しかし、講演会に参加してくれる開業医を十分見つけるのが難しく、講演会に割り当てられた資金が使われないこともあった。そうなると、地獄のような支払いが待っているとビロッタ氏は言う。

"売り上げが良かったのに (賄賂用の)お金を使い切らないと 彼らに脅されるような状況がありました" と彼は言った。 "会社は賄賂に使ったお金に特定の投資収益率を付けていた。"

ある講演会では、出席した医師の間で1,200%の投資収益率を達成した。

時折、ビロッタ氏は医師の待合室などで患者と交流することがあり、患者は薬の値段が高いことを訴えていた。
ノバルティスの医師への支払いや、それが医療費の増加につながっていることを知っていたビロッタ氏は、このような会話に動揺したという。
"気が滅入った。"患者を傷つけているような気がした。

2000年代半ばから後半にかけて、状況は手に負えなくなったと彼は言う。
"2008年になると、これは単なる悪事だとわかりました。
彼はノバルティスを離れることも考えたが、大不況下では仕事の見込みはほとんど無かった。

2010年、ビロッタ氏は上司のところに行き、詐欺の証拠があると伝えた。
すると上司はこう答えた。 "おまえもボロが出るぞ "。

"何かしなきゃいけないと思ったが、何か方法があるとは思えなかった "と彼は言った。

その年の後半、彼は別の大手製薬会社の詐欺事件を見て、内部告発弁護士に連絡することにした。
2011年初頭までに、彼は取り締まりを受け、告訴状を提出する前に、担当する6人の医師との会話を記録するために盗聴器を身に着け始めた。
そのうちの2人はそれぞれ500ドルずつ現金を受け取り、
他の人はあらかじめ賄賂の勧誘を受けたり、将来それを受ける意思表示をする所を確認した。

法執行機関は「医師が現金で賄賂を受け取っていたと聞いて唖然とした」
とビロッタ氏は言った。"『それを録音してくれないか』と頼まれました。
その時、事の本質が私の中で本当に明らかになったのです」。

最初は封印されていたが ビロッタ氏の名前が表に出てくるようになると 脅迫やネット上での罵倒を受けるようになった。
ビロッタ氏は家族をニューヨークから連れ出さないといけないと感じたが、同業者や見知らぬ人からの支援が批判をはるかに上回ったという。
2013年にメニエール病のためにノバルティスを退社した後は、パートタイムと医療保険で生活を始めた。

政府との和解に基づき、ノバルティスは、講演会を大幅に変更することに合意した。
今後、
・講演会(学習会)はバーチャル形式のみとなる。
・レストランでの開催はできず、アルコールの提供もできない。
・今後の講演会は、新薬や新適応症がFDAによって承認されてから最初の18ヶ月間のみに限られ、
・同社は、各薬剤や適応症の講演者全員に合計10万ドル、
・または医師1人につき1万ドルが上限。

この変更はノバルティス事件がどの様に影響を及ぼしたかを示すものだ、とビロッタ氏の弁護士の一人、シェパード・フィンケルマン・ミラー&シャーのパートナーであるジェームズ・E・ミラー氏は述べている。

"これらの制限は、製薬会社が講演会に費やすtens of millions of dollarsとは対照的に、医師が製薬会社から受け取っている支払いによって医師の処方箋の書き方が影響を受ける機会を大幅に減少させるだろう」とミラー氏は述べた。

"私たちは、この和解が、製薬会社の講演会に蔓延していると思われる悪行や違法行為(製薬業界はそんなことは無いと執拗に否定するが)を、きっぱりと止めさせる方法のモデルとなることを願っています。"

ビロッタ氏は、和解が成立したことで、患者と納税者に害を与える医療行為や法律を変えるために働きたいと述べた。
薬の逆輸入を許可し、政府に薬価交渉を任せることで、納税者は数百億ドルの節約になるだろう、とビロッタ氏は述べ、これらの変更の促進に取り組む予定だ。

"私の意図は、この良い勢いを維持し、納税者に利益をもたらすことです。

ビロッタ氏がノバルティス社の内部告発を決定したことは良い結果をもたらしたが、そのプロセスは万人向けではないと述べている。

"簡単な道のりではありません。心理的に非常に負担がかかります”とビロッタ氏は言う。
"自分のやっていることに対して非常に正直でなければなりませんし、とてつもない量の精査にさらされることを覚悟しなければなりません。自分の信念を貫くしかないのですが、金銭的な目的のためにやるのであれば、止めておいた方がよいです。”とビロッタ氏は言う。




これで、ノバルティスは
6億7,800万ドル支払わなくてはいけないとなると
メルク社がガーダシルを売り込むためにやったことの罰金は
いったいいくらになるのでしょうか。

薬だと有罪だけど
ワクチンだと無罪なのでしょうか。

スイスの会社だと有罪だけど
米国の会社だと無罪ということなのでしょうか。?




『さらに政治家や医師への賄賂が明らかにされれば、ガーダシルは間違いなく第2のバイオックスになるだろうと予想される。』

と私は書いたのですが、医師への賄賂は有罪なんですね、やっぱり。


こっちだと、罰金の額が$729 millionになってて、上記の額より大きい。
July 2, 2020

あ、でも米国に支払うのは$678 millionとなっています。

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